愛知県知立市にあるなんよう動物病院の皮膚科症例集です

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症例集

症例集詳細

2020年04月10日

【皮膚科】犬アトピー性皮膚炎 ジャーマンシェパードドッグ

若い頃から皮膚症状に悩まれて、ご来院いただいた症例です。これまで3つの病院にかかられ、当院は4つ目の病院でした。前の先生のところでは、お母さんが怒られたところを見ていたワンちゃんが先生に吠えたそうで、「パニック障害・自閉症による脱毛症」と診断されたそうです。シェパードは飼い主さんに忠実なワンちゃんですから、お母さんが怒られていたらそりゃ吠えてしまうのも無理ないですよね。当院にかかられてからは一度も吠えたことはありませんし、毎回顔を舐めてくれるくらいフレンドリーな子です。

【症例】

ジャーマンシェパードドッグ、4歳8ヶ月齢、雌

【症状】

生後半年ごろから皮膚の症状が出始め、どんどん痒みが悪化してきた。

 

【診断】

痒みを引き起こす皮膚疾患には様々なものがあります。

感染(細菌、真菌)、外部寄生虫(ノミ、ダニ)、アレルギー、角化症、免疫異常、腫瘍、身体的・精神的要因によるものなどです。

これらの中でも病気によって起きやすい犬種や年齢がある程度予想されています。

若齢から発症しているため、本症例では感染、アレルギー、精神的要因を中心に疑っていくのがいいかと思います。

各種検査の結果、感染症は否定的でした。

次に行うべきなのは食物アレルギーを診断するために食べているものを変えることです。除去食試験と言います。

本来、犬アトピー性皮膚炎は他の痒みを起こす皮膚病を除外した上で診断するものなので、食物アレルギーの関与をはっきりさせずに犬アトピー性皮膚炎と診断することはできません。

今回の症例では、食事の好みが強く以前から手作り食を食べていたこともあり、アレルギー検査用の食事のみに変更することが困難でした。また、前医で行った検査で犬アトピー性皮膚炎の原因となりやすいと言われているハウスダストマイトの陽性反応が非常に高い値が出ていましたので、まずはアトピーの方からコントロールをしていくことになりました。

【治療】

本症例では痒みが強いのはもちろんですが、皮膚のゴワつき(苔癬化といいます)と色素沈着が重度だったため、内服の痒み止めと塗り薬の炎症どめを併用しました。また、アレルギー検査で反応が高かったハウスダストマイトに対する減感作療法も併用しました。

これらの治療に加えて皮膚の栄養要求を満たすため、脂肪酸のサプリメントも飲んでいただきました。もちろん、当院が得意とするシャンプーや保湿剤でのスキンケアもご自宅で行っていただいています。

治療を開始して1ヶ月半後の写真です。

皮膚の赤みや黒ずみがだいぶ薄くなり、毛も生えてきました!痒みもほとんどなく、いい状態を維持できています。

今回、様々な治療を組み合わせたことで痒み止めの内服の用量を規定量以下まで減らすことができました。今回のようにアレルギー性の皮膚病を疑う場合は、一生のお付き合いになることが多いですのでいかに少ない量で症状を抑えるかが重要です。

これからもスキンケアを中心に負担が少なく、長期的に続けていける治療をご提案していきたいと思います(・∀・)

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