なんよう動物病院の皮膚科ページです。季節性膁部脱毛症・疥癬の紹介です。

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2018年12月15日

季節性膁部脱毛症+通常疥癬の症例

今回はみなさんあまり聞いたことがない病気だと思います。

季節性膁部脱毛症に疥癬が組み合わさったわんちゃんのご紹介です。

ちなみに愛知県内の皮膚科を得意とするの動物病院をいくつか回られてから、当院を受診されました。

これまではアレルギーと診断され、いろいろな治療を試したそうです。

【症例】

ド―ベルマン、3歳齢

【症状】

1歳ごろから寒くなると腰の毛が抜けてきて、春を過ぎるとまた毛が生えてくる。

また、ここ1ヵ月くらい寝られないほど四肢を痒がっている。

【診断】

この症例は犬種と脱毛が目立つ時期から、検査の前の段階でおおよその診断名は決まっていました。

それは「季節性膁部脱毛症」です。

この病気は「周期性・再発性」と別の呼び方をする場合もあります。光周期と気候の変動が発症に強く影響していると考えられています。寒い時期に脱毛し、温かくなると生えてくることが大きな特徴です。また、好発犬種も知られています。ブルドッグ、フレンチブルドック、ミニチュアシュナウザー、ド―ベルマン、ポインター種、プードルなどです。

ただし、鑑別診断として内分泌疾患や他の脱毛症もありますので、血液検査と画像診断、ホルモン検査を行いました。また、季節性膁部脱毛症は特徴的な病理組織所見を示すことが多いので、初診日に皮膚生検も実施させていただきました。その結果、他の疾患の可能性は低く、季節性膁部脱毛症の可能性が高いことがわかりました。

これまでアレルギーと診断されていたそうですが、そもそも背中の脱毛だけの時は痒みはなかったみたいなので、なぜアレルギーという診断に至ったかが飼い主様からの問診だけではよくわかりませんでした。基本的にアレルギーは痒みを伴う病気ですから。

 

背中の脱毛はこれでいいのですが、四肢の痒みは違います。

寝られないほどの痒みがある皮膚の病気はそう多くはありません。特に今回は四肢に限局してかゆがっており、食物アレルギーやアトピーで見られるような顔や体幹部の痒みはありませんでした。

そのため、最も疑わしかったのが「疥癬によるアレルギー」です。

疥癬はダニの一種で、症状は大きく2つに分かれます。そのうち、疥癬によるアレルギーはダニの寄生がごくわずかでもアレルギー反応を起こして痒みが出ます。

皮膚科検査でダニを検出できればよいのですが、疥癬のアレルギーの場合検査でダニを検出できる確率は約3~4割といわれています。ですので、検査でダニがいなくても症状から疥癬を疑う場合は駆虫と治療を行うことが必要となります。

【治療】

季節性膁部脱毛症の治療は、ホルモン剤を飲んでいただくことです。これにより体の中のリズムが整い、脱毛しなくなります。

疥癬は駆虫を行うことはもちろんですが、一度起きてしまったアレルギーはすぐにはおさまらず痒みはしばらく続いてしまいます。そのため、一時的に痒み止めを使ってあげて、症状を和らげてあげる必要があります。また、家庭内の環境中(カーペットやソファの下など)にダニの卵や幼虫がたくさんいるケースもありますので、徹底したおそうじが大切です。

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