愛知県知立市のなんよう動物病院 眼科症例集です

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2018年10月19日

【眼科】水晶体起因性ぶどう膜炎の症例

水晶体(レンズ)はタンパク質でできています。

それが水晶体を包んでいるカプセル(水晶体嚢)から漏れ出ることによって、目の中に炎症が起こります。

これを「水晶体起因性ぶどう膜炎」と呼びます。

 

原因として、

・白内障の進行によって水晶体タンパク質が溶けて漏れ出る

・水晶体嚢が破れて水晶体タンパク質が漏れ出る(外傷などが原因)

ことが考えられます。

 

虹彩・毛様体・脈絡膜の3つを合わせて”ぶどう膜”と呼びます。

ぶどう膜は血行が豊富な組織で、ここが炎症を起こした状態を”ぶどう膜炎”と言います。

症状として、充血・縮瞳(瞳孔が小さくなる)・涙が多い・目の痛みを呈します。

 

【症例】

ミニチュアダックスフンド、15歳

 

【症状】

充血、目が見えていない様子

【診断】

「水晶体起因性ぶどう膜炎」

視覚検査、涙量測定、眼圧測定、スリットランプ検査、眼底検査など、詳細な眼科検査を行いました。

 

・白内障の進行

・炎症を抑える目薬をさすと充血が緩和する

・目薬をやめると充血する

・その他充血を起こす原因が認められない

・虹彩萎縮(加齢によるもの)

 

以上のことから、白内障の進行によって水晶体タンパク質が眼内に漏れ出て炎症を起こし、充血していると考えられました。

 

【治療】

炎症を抑える目薬を1日2回点眼してもらいました。

充血は改善が認められますが、その日によって充血したりしなかったりしています。

 

水晶体起因性ぶどう膜炎は水晶体タンパク質が漏れ出ることが原因ですので、手術で水晶体を取り除くことで改善する見込みがあります。

つまり白内障手術によって、炎症の治療と視力の回復という2つの効果が見込めます。

 

視力障害は白内障の進行が原因と考えられますが、網膜にも異常があるかもしれません。

網膜の検査は鎮静・麻酔をかけての網膜電位図検査が必要になりますが、ご家族が麻酔をかける処置を希望されなかったため実施していません。

もし、視力回復を目的とした白内障手術を希望されるのであれば、その前に網膜の検査が必要になります。

 

 

白内障は進行すると目が見えなくなる病気です。

さらに、目の炎症・緑内障・網膜剥離を合併することが知られています。

炎症と緑内障が引き起こされると、目の痛みを伴います。

白内障を無治療で放置すると、白内障手術をした犬と比べて約80倍も合併症のリスク(炎症・緑内障・網膜剥離)が上がります。

白内障手術をしない場合、合併症を予防する治療を行うとそのリスクを約20倍まで下げられます。

「高齢だから…」「白内障の手術まではしなくても…」という場合でも一度ご相談ください。

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