愛知県知立市なんよう動物病院の皮膚科症例集です 犬の淡色被毛脱毛症の紹介です。

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症例集

症例集詳細

2019年01月20日

犬の淡色被毛脱毛症

明けましておめでとうございます!

2019年最初の症例紹介ですね。今回は非常に珍しい病気のご紹介です。僕自身、見るのが初めてだったので、とても興奮したのを覚えています。今後、もしかしたら出会うことがないかもしれませんね。

【症例】

チワワ、10か月齢

【症状】

頭の一部がじゅくじゅくして傷になってしまった

【診断】

おでこに痛々しい傷ができてしまっていますね。これはかわいそうです。傷が一部のみだったので、抗生剤入りの軟膏を付けてもらい、すぐによくなりました。抗生剤はあくまで二次感染の予防ですが、感染してしまうと傷の治りは格段に悪くなってしまいます。今回の薬のチョイスは、軟膏の製剤がそれ自体に傷の治癒促進作用がある点、クリームに比べて傷に対する刺激性が少ない点などから選びました。

ここで注目しなければならないのが、この子は白色の毛と淡いブルーの毛を持っており、ブルーの毛の部分のみ全体的に毛が薄くなってしまっていることです。

病院に来られた理由とは違いましたが、病気の可能性があるということで皮膚検査と病理検査を実施させていただきました。

診断名は【淡色被毛脱毛症】です。

淡色被毛脱毛症はブルーやフォーンなどの淡色化した被毛を有する犬に起こる病気です。この病気は遺伝子異常による病気のため、1歳未満で発症することがほとんどです。好発犬種はド―ベルマン、ダックスフンド、グレート・デン、イタリアン・グレーハウンド、チワワ、ミニチュア・ピンシャ―などです。日本では小型犬の飼育頭数が多いため、小型犬でより多く見られるかと思います。

脱毛と呼んでいますが、実際には皮膚の色素を形成するメラニンの分布異常によりメラニンが毛に集中することで毛が折れやすくなり、毛が抜けているように見える病気です。はじめは毛の断裂ですが、進行すると部分的な脱毛、完全な脱毛へと変化していきます。脱毛部位は乾燥し、鱗屑(フケ)を伴うことがあります。また、皮膚のバリア機能も低下しているといわれており、二次的な細菌感染を起こし再発性の膿皮症に悩む症例もいます。

【治療】

遺伝性の病気であるため、特効薬のような治療は存在しません。

・シャンプーをできるだけやさしくやってあげる

・刺激から守ってあげるために服をきせてあげる

・バリア機能の改善のため、保湿剤やサプリメントを併用する

以上のケアにより、脱毛や再発性の細菌感染を抑えることが期待できます。

 

僕が見たのはこの子が初めてでしたが、飼い主さんが病気として認識していないケースも多々あります。「うちの子、生まれつき毛が薄いんだよね~。」みたいな。猫のスフィンクスのようにもともと毛が生えない種類もいますが、生まれつき毛が薄いのはおかしいです。自分の子供がずっと毛が生えてこない、もしくは薄毛であればどんな方でも心配されると思います。

この症例紹介を見て、似た症状がでている子を飼育されている飼い主様は一度スキンケアの方法などを見直されるとよいでしょう。

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