なんよう動物病院の眼科ページです。角膜潰瘍の犬の症例紹介です。

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2018年11月02日

【眼科】角膜潰瘍の症例

角膜はいわゆる黒目をおおう透明な膜で、厚みは約0.5~0.6mmです。

角膜に傷ができた状態を、傷の深さによって「角膜びらん または 角膜潰瘍」と言います。

角膜の傷は通常であれば3日以内に治癒します。

3日以上たっても角膜の傷が治らない場合は、治癒を妨げている原因を追究しなければいけません。

 

【症例】

シーズー、6歳

【症状】

5日前に同居している猫に右目をひっかかれた。

他院で処方された目薬2種類を1日3回点眼しているが良くならない。

目ヤニが出ている。

充血も認められる。

【診断】

スリットランプ検査、涙量測定、眼圧測定、フルオレセイン染色、眼底検査を行いました。

その結果、「角膜潰瘍」「睫毛乱生」「虹彩萎縮」が認められました。

 

※睫毛乱生(そうもう らんせい)とは・・・

睫毛の毛の向きに問題があり、目の中に向かって生えている状態のこと。

 

※虹彩萎縮(こうさい いしゅく)とは・・・

虹彩が薄くなり、裂孔を形成したり、瞳孔縁の不整を生じる状態のこと。

加齢性にゆっくりと進行する。

 

【治療】

5日間の点眼治療で角膜潰瘍が治っていないことから、悪化して角膜穿孔(角膜に穴が開いた状態)に至る危険を考えなければなりません。

よって鎮静下で眼瞼縫合と目の中に入り込んでいる睫毛抜きを実施しました。

またこの場合、目を保護するためにきちんとサイズの合ったエリザベスカラーを着けることが前提です。

そして①抗生物質と②角膜治癒促進の点眼薬2種類を点眼していただきました。

 

 

 

フルオレセイン染色検査といって、緑の色素で染めると角膜潰瘍部分は緑色に染まってきます。

正常な角膜は緑色に染色されません。

 

↓ 3週間後

 

眼瞼縫合の抜糸を行いました。

血管が傷の部分まで伸びて、潰瘍部分は修復されています。

フルオレセイン染色検査では緑色に染色されなくなりました。

目ヤニと充血も改善しました。

 

この時点で目薬を変更し、①’角膜炎治療と②角膜治癒促進の点眼薬2種類にしました。

 

 

↓ さらに2週間後

 

 

角膜の炎症はおさまり、血管も引き、角膜の透明性が回復してきました。

ここまで回復してくれると一安心ですので、エリザベスカラーを外した生活をして良いでしょう。

傷跡として、潰瘍があった部分が白く濁っています。

 

点眼は②角膜治癒促進の点眼薬1種類を続けていただくようにしました。

 

角膜は通常自分で治る力がありますので、それを妨げている原因を取り除いてあげることが大切です。

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