なんよう動物病院の眼科ページです。慢性表層性角膜炎の犬の症例紹介です。

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症例集

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2018年12月04日

【眼科】慢性表層性角膜炎の症例

慢性表層性角膜炎とは角膜に炎症が起こり、角膜が白く濁ったり、黒く色素沈着したり、赤い血管が出てくる病気です。

 

 

【症例】

ミニチュア・ダックスフンド、7歳

 

【症状】

目ヤニが多い、充血している、目を痛そうにしている。

 

【診断】

スリットランプ検査、涙量測定、眼圧測定、フルオレセイン染色を行いました。

涙の量と眼圧は正常範囲でした。

「慢性表層性角膜炎」と診断しました。

 

【治療】

右眼(治療前)  

左眼(治療前)  

 

特に左眼が重症ですが、両目とも角膜の白濁・血管新生・色素沈着が認められます。

ステロイドと免疫抑制剤の点眼治療を行いました。

最初は角膜保護のため、ヒアルロン酸点眼も併用しました。

2週間~1か月ごとに眼科検診を実施し、徐々に角膜の状態に改善が認められました。

 

   ↓ 3か月後

 

 

左目  

右目  

 

角膜の白濁・血管新生・色素沈着はまだ認められますが、改善してきています。

目ヤニと充血は認められず、本人の不快感もありません。

 

 

現在はステロイド点眼を休薬し、免疫抑制剤点眼のみ継続しています。

 

 

 

慢性表層性角膜炎は免疫介在性疾患と考えられており、角膜に炎症を起こします。
初期には結膜の充血が認められ、角膜の白濁・血管新生・色素沈着が進行していきます。
最終的には角膜全域に色素沈着が及び、視覚が低下することもあります。

ジャーマン・シェパード・ドッグやグレーハウンド、ミニチュア・ダックスフンド、ミニチュア・ピンシャーに多い病気ですが、どの犬種でも発症します。
1~6歳で発症することが多いと言われています。

明確な原因は不明ですが、遺伝性の自己免疫疾患であると考えられています。
また、高地に住んでいる犬ほど発症率や重症度が高いという報告もあることから、紫外線が影響しているからではないかと考えられています。

治療はステロイドや免疫抑制剤の点眼を行います。
治療反応は比較的良好ですが、完治はしない疾患であるため長期的なコントロールが必要になります。
犬用サングラスや犬用ゴーグルによる紫外線の軽減は治療の補助になるかもしれませんが、UVカットコンタクトレンズの装用は治療効果に影響しなかったと報告されています。
長期的にステロイド点眼が必要になるので、角膜潰瘍や感染症、ホルモン疾患などの副作用のチェックを怠らないよう定期的な検診を継続する必要があります。

 

 

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