なんよう動物病院の皮膚科ページです。膿皮症と毛周期停止の紹介です。

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2019年02月21日

ゴールデンレトリバーの毛周期停止を基礎とした再発性膿皮症の症例です

こんにちは!

だいぶ温かくなってきましたね。症例紹介をだいぶさぼってしまいました。ごめんなさい(´・ω・`)

今回は大型犬の子で出た毛周期停止について、ご紹介したいと思います。

【症例】

ゴールデン・レトリバー、11歳齢、未去勢雄

【症状】

膿皮症を繰り返しており、抗生剤を使っているがなかなかよくならない。

全身に脱毛が広がっている。

【診断】

まずこの子を見て思ったのは、「確かに膿皮症みたいな所見はあるけど、それにしてはきれいに脱毛しすぎているよな~」でした。膿皮症でも脱毛が起こることはありますが、それは虫食いのようにバラバラの位置に出ることが多いです。今回の症例では左右にきれいに脱毛が拡がっていたことや高齢の犬であることから、膿皮症の基礎として脱毛を起こす原因があるのでは?と考えました。この段階でまず考えるのは、ホルモン分泌異常や悪性腫瘍です。

どんな症例にも必ず行うルーティーンの検査があります。その検査結果から、やはり膿皮症(細菌の異常増殖)が認められました。まずはこの感染している菌をやっつけないといけないため、抗生剤の内服と毎日の消毒を行っていただきました。2週間が経つころには菌はすっかりいなくなり、目立つのは脱毛だけとなっていました。

次に血液検査、レントゲンや超音波検査といった全身の精査を行いました。

甲状腺や副腎といった内分泌系の臓器まで調べましたが、特に異常は見当たりませんでした。

この段階である程度、疾患のリストは絞れてくるのですが最後の確認として、皮膚病理検査を実施しました。

その結果、最も疑わしいとなったのが「毛周期停止」でした。

毛周期停止は、以前からアロペシアXと呼ばれてきました。Xというのは原因不明ということです。

現在でもはっきりとした原因はわかっていません。ポメラニアンの子に多いというのは昔から知られていますが、最近ではトイプードルやチワワ、大型犬でも見られるようになってきています。

「治療」

治療には主にサプリメントとお薬があります。お薬はある程度(60%ほど)の効果が文献上でも立証されていますが、基本的にこの脱毛症はずっとおつきあいしていかなければいけない病気ですので、長期的な投薬を考えるとあまりお薬には頼りたくありません。

当院ではほとんどの場合、サプリメントによる治療法をご提案しています。

この子もサプリメントとビタミン剤を飲んでいただきました。下は約10か月後の写真です。

写真を撮ったのが冬場ということもありますが、モッサモサになりました!飼い主様も満足されていたようで、よかったと思います。

注意しなければならないのは、この病気はすべての症例で脱毛が改善するわけではありません。治療に対して全く反応しない子もいます。どちらにしても数か月単位で改善があるかをみていく必要がありますので、毛周期停止と診断されたわんちゃんを飼っている飼い主様は気長に待ってみるのも一つかもしれませんね。

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