- 2025年1月29日
- 最終更新日 2025年2月12日
愛犬の元気な姿は、飼い主さまにとって何よりも嬉しいものです。しかし、ふと気づくと皮膚が赤くなっている…そんな経験はありませんか?
「もしかして病気?」「放っておいて大丈夫?」
愛犬の皮膚の赤みは、様々な原因が考えられます。今回は、犬の皮膚が赤くなる原因となる病気やその対処法、ご自宅でできるケアまで詳しく解説していきます。

目次
✅皮膚が赤くなる原因
✅皮膚が赤い時の対処法
✅自宅でできるケア
✅まとめ
皮膚が赤くなる原因
犬の皮膚が赤くなる原因は、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- アレルギー:
- 食物アレルギー:特定のタンパク質(牛肉、鶏肉、小麦など)に対する過剰な免疫反応により痒みが起こります。
- アトピー性皮膚炎:ハウスダストやダニなど、空気中のアレルゲンに対する過剰な免疫反応により痒みが起こります。顔や脇の下、お腹、足先などを中心に、赤み、痒み、湿疹が見られます。症状が悪化すると、脱毛や皮膚の肥厚が起こることも。
- ノミアレルギー性皮膚炎:ノミの唾液に対する過剰な免疫反応により痒みが起こります。ノミに刺された箇所を中心に、痒みと赤みを伴います。また腰のあたりに脱毛が起こりやすいです。
- 感染症:
- 細菌感染症:ブドウ球菌による感染で炎症が起こります。赤み、膿疱(膿が溜まった湿疹)、痂皮(かさぶた)が見られます。
- 真菌感染症:皮膚糸状菌などの真菌による感染で炎症が起こります。円形または不規則な形の脱毛、フケ、赤み、痒みが見られます。
- 寄生虫感染症:疥癬やニキビダニなどの寄生虫による感染で強い痒みが出ます。疥癬では顔や耳、肘、お腹などの毛が薄い場所に激しい痒みと赤みを伴う発疹が現れます。
- その他の皮膚疾患:
- 接触性皮膚炎:シャンプーや草木など、特定の物質に触れることによる炎症
- 脂漏性皮膚炎:皮脂の過剰分泌による炎症とマラセチアの増殖
- 腫瘍:リンパ腫などの皮膚腫瘍
- 免疫系疾患:皮膚の免疫細胞が自身を攻撃する皮膚病
皮膚が赤い時の対処法
愛犬の皮膚に赤みが見られたら、自己判断せず、まずは動物病院を受診しましょう。
獣医師は、視診、触診、皮膚検査などを行い、原因を特定します。
- アレルギーの場合: アレルギーの原因となる物質を調べながら、食事療法や環境改善を行います。
- 感染症の場合: 抗生物質や抗真菌薬などの投薬治療を行います。
- 寄生虫感染症の場合: 駆虫薬の投与や、生活環境の清掃・消毒を行います。
- その他の皮膚疾患の場合: 原因や症状に合わせて、ステロイド剤、抗ヒスタミン剤などの投薬治療や、薬用シャンプーの使用、食事療法などを行います。

自宅でできるケア
獣医師の指示のもと、自宅では以下のケアを行いましょう。
- 清潔を保つ: 皮膚を清潔に保つことは、症状の悪化を防ぐために重要です。感染が見つかった場合は、シャンプーや塗り薬など直接皮膚の上の病原菌に届く方法でまずはケアをしてみましょう。皮膚の深いところで感染を起こしている場合は、スキンケアでは治療は難しいため、お薬を頼りましょう。
- かゆみ止めをつかう: 感染ではない場合、多くはアレルギーが関与しています。アレルギーの治療はたくさんの方法が紹介されていますが、多くは体質を改善させて未来のかゆみを抑えるものです。今あるかゆみはサプリメントやスキンケアによる体質改善では対応が難しいため、皮膚をどんどん掻き壊して皮膚の状態を悪化させないためにも、短期間でもかゆみ止めのお薬を使ってあげましょう。
- 食事に気を配る: 食後にかゆみが増すなど、食事のアレルギーが疑われる場合は、獣医師の指導のもと、アレルギー対応のフードに切り替えるなど、食事内容を見直しましょう。
- ストレスを減らす: ストレスは皮膚の状態を悪化させる要因の一つです。かゆみがあるとそれだけで非常に強いストレスを感じてしまいます。愛犬がリラックスできる環境を整え、十分な睡眠時間を確保してあげましょう。

まとめ
いかがでしたか?
犬の皮膚の赤みには、様々な原因が考えられます。自己判断はせず、早急に動物病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。感染症やアレルギーに隠れて、腫瘍や免疫病など重篤な病気が見つかることもあります。
当院は皮膚科診療に力を入れています。
かゆみを始めとした皮膚のトラブルが気になるときは、ぜひ当院にご相談ください。
愛知県知立市の動物病院 なんよう動物病院
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