循環器科

こんな症状はありませんか

  • 咳が出る
  • 疲れやすい
  • 呼吸が苦しい

考えられる疾患

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は「僧帽弁の閉鎖が不完全な状態になる」病気の総称です。通常では心臓内の血流は一方通行ですが、弁の閉鎖が不完全になることで逆流が生じます。国内では小型犬での発症が多くみられます。レントゲンや超音波検査を行うことによって、心臓の状態を評価し、ステージにあった投薬を行う必要があります。近年では世界的な大規模研究が行われ、投薬開始のタイミングがより正確に決定できるようになってきています。根本的な治療法は心臓外科手術ですが、まだまだ費用的な負担が大きく、内服薬で治療を行うことが多いです。

肺水腫

上記の僧帽弁閉鎖不全症が進行すると、左心房の血圧が上がることで肺からの血液が心臓に戻ってきにくくなります。そのため、肺に水(血液)が貯留することで肺水腫が起こります。非常に苦しいため、首を伸ばしたり呼吸数が顕著に増加します。すぐに対応しないと命に関わる可能性が高い疾患です。酸素室での酸素吸入で苦しさを軽減し、利尿剤を用いて肺の水を抜いてあげることが必要です。

肥大型心筋症

肥大型心筋症は猫の心臓病で最も多く、症状も心雑音もない猫の13%が罹患しているとの報告もあります。心臓の壁が厚くなることで心臓の拡張機能が低下します。重篤化すると、うっ血に伴う左心不全を発症し、血栓塞栓症につながる可能性があります。心臓の機能が下がり始める前に健康診断などで発見し、対処をしていく必要があります。治療は内服薬を用いて、心臓の負担を軽くすることができます。

動脈血栓塞栓症

動脈血栓塞栓症は70%が心疾患に起因すると言われ、血栓が詰まった血管の先には血液が流れなくなるため、神経が障害され、激しい痛みが生じます。腹部の大血管に血栓が詰まることが多いため、異常な痛みや急性の後肢麻痺が見られることが多いです。生存率が低い疾患なので、症状を見つけたらいかに早く治療をスタートできるかがカギになります。点滴や血栓ができにくくする薬を使って治療を行います。

治療の特徴

徹底的な検査体制

レントゲン、心臓エコー検査、心臓マーカーや心電図検査を用いて心臓の状態を評価しています。

日々の生活面をケア

ご自宅での呼吸回数や運動、食事に関する注意点などもお伝えしています。

専門機関との連携

状態を見極め、高度な検査・治療が必要な場合は循環器専門医と連携をとりながら、治療を行っています。

治療の流れ

01問診
どの症状が、いつから、どのように進行してきたかを細かく伺います。飼い主さんの何気ない言葉が診療のヒントになることもありますので、遠慮なくお話ししてください。
02身体検査
当院では、心臓病の患者さんは時間をかけて聴診を行っています。細かい音の変化を聞き逃さないようにするためです。心臓病が悪化するとお腹や肺に水が溜まってくることがありますので、全身の身体検査も入念に実施しています。
03検査
レントゲン検査・心臓エコー検査・心電図検査・心臓バイオマーカー(血液検査)などを実施し、多面的に心臓の状態を評価するようにしています。
04治療
心臓の状態を細かく評価し、心臓病の進行度合いに合わせたお薬を処方できるようにしています。心臓病の治療薬は高額になることもあるため、十分に説明させていただきご納得いただいた上で治療を実施させていただきます。