SUBシステム外科実習!!

  • 2018年9月24日
  • 最終更新日 2018年9月24日
Pocket

今日は一日、神奈川の日本大学でSUBシステムの講義実習を受けてきました。

朝5時半に家を出たので、会場に行くだけでもけっこう疲れました。そして日本大学の獣医学部関連施設は駅からけっこう遠い!歩いて10分と書いてありましたが、どう頑張っても徒歩では15分くらいかかりそうな距離でした。まぁ、私が通っていた岐阜大学は最寄り駅の岐阜駅から車で20分なのでもっと遠いのですが・・・。

SUBシステムとはSubcutaneous Ureteral Bypass System(皮下尿管バイパスシステム)の略称で尿管結石や尿管の腫脹による尿管閉塞の時に腎臓と膀胱をカテーテルを通して直接つなぐことができるものです。

これまでは尿管結石がある場合、尿管を切開して結石を取り出しそこを縫合する必要がありました。縫合部は当然腫れるため、同じところで再閉塞する可能性もあります。また、尿管(特に猫)はとても細いため高度な外科スキルが必要になります。

その点、SUBシステムは尿管を触る必要がないため、尿管の再閉塞を心配する必要がありません。尿管の縫合や移設に比べて、手術時間が短くて済むのもメリットの一つです。

ただし、カテーテルなどを体内に留置するため、異物反応が起こる可能性はありますし、カテーテル自体が結石や細菌感染による炎症物質により閉塞することがあります。また定期的なカテーテルの洗浄も必要です。

今日の講師の先生もまだまだ発展途上の術式であるとおっしゃっていましたので、この術式が適応かどうかをしっかり見極めて飼い主さまには治療の提案をしたいと思います。

とりあえず実習を受けたという修了証をいただくことはできましたが、もっと練習を積んで万全の準備で手術に臨めるようにしなければ!

得意分野は皮膚科なのですが、やはり町の獣医さんというのはジェネラリスト(一通りなんでもできるよって人)でなければならないと思っています。すべての診療科において常に情報をアップデートできるよう、今後もさまざまな学会や実習に参加してより良い治療を提供できるようにしていきたいですね!

 

三連休の真ん中だったこともあり、帰りの新幹線と名鉄はすごく混んでました。

みなさんも行楽地やレジャーなどお出かけされると思います。急な環境の変化で体調を崩す子もいますので、様子が変わったらお気軽にご連絡ください。

カテゴリー