愛犬が耳を痒がる…その仕草、実は病気のサインかも!?|皮膚科獣医師が解説

  • 2025年2月28日
  • 最終更新日 2025年3月17日
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犬の皮膚トラブルは非常によく見られる症状で、中でも耳のかゆみは飼い主さんを悩ませる問題の一つです。愛犬の健康と快適な生活のためには、耳の状態を注意深く観察し、適切なケアを行うことが大切です。この記事では、犬の耳に現れる代表的な皮膚病の種類や症状、家庭でできるケア方法、そして獣医師に相談すべきタイミングについて詳しく解説します。

目次

  1. 犬の耳にかゆみが出る病気の主な種類と症状
  2. 犬の耳のかゆみに対して家庭でできるケア
  3. 獣医師に相談すべき症状
  4. まとめ

犬の耳にかゆみが出る病気の主な種類と症状

犬の耳がかゆくなる原因として、特に多いのは外耳炎です。

外耳炎は、アレルギーや寄生虫、ホルモンバランスの異常などが原因で起こり、以下のような症状が現れます。

  • 耳を頻繁に掻く、頭を振る
  • 耳の中が赤くなる
  • 耳だれが出る
  • 耳の中に湿疹ができる
  • 耳の中が臭う

代表的な外耳炎を起こす病気の一覧は以下のようになっています。

・アレルギー性皮膚炎: アトピー性皮膚炎や食物アレルギーが原因で、耳の内側や周囲に湿疹や赤み、かゆみが生じます。慢性的に症状が出る経過をたどることが多いです。

・耳ダニ症: ミミヒゼンダニという寄生虫が耳の中で増殖し、激しいかゆみと耳垢の増加を引き起こします。

・内分泌異常:中高齢から発症することが多く、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症が挙げられます。

・腫瘍: 耳道内や耳介に発生する腫瘍で、良性と悪性があります。多くの場合、腫瘍によってそれより奥の部分の環境が悪化し、慢性的に耳垂れが出続けたりすることがあります。高齢犬に多い傾向があります。

また、犬の種類によっては、耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすい犬種もいます。水が入ることによって外耳炎になりやすい環境が整うこともあるので、水遊びが好きなわんちゃんは要注意です。

犬の耳のかゆみに対して家庭でできるケア

愛犬の外耳炎を予防するために、飼い主ができるケアは以下の通りです。

  • 耳掃除:  定期的な耳掃除で、耳垢や汚れを優しく取り除くことが大切です。ただし、綿棒を耳の奥まで入れると、耳道を傷つけてしまう可能性があるので、入り口付近を拭く程度にしましょう。
  • 耳の周りの清潔を保つ:  シャンプーやトリミングの際に、耳の周りの毛を短くカットしたり、清潔に保つことで、耳の中が蒸れるのを防ぎましょう。
  • 食事を見直す:  小さいころから外耳炎を繰り返している場合は、獣医師と相談の上、アレルギー対応のフードへの切り替えを検討しましょう。

獣医師に相談すべき症状

家庭でのケアを行っていても、以下のような症状が見られる場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。

  • 耳を強く掻きむしる、頭を激しく振る
  • 耳だれがひどい、膿のような耳だれが出ている
  • 耳の中が腫れている、出血している
  • 耳の穴が狭くなっている
  • 顔が傾いている、ふらつく
  • 元気がない、食欲がない
  • かゆみや症状が改善しない、または悪化する

これらの症状は、外耳炎が悪化している、または他の病気が隠れている可能性があります。自己判断せずに、早めに獣医師に相談することが大切です。

まとめ

今回は、犬の耳のかゆみについて解説しました。愛犬の耳の健康を守るためには、日頃から清潔を心がけ、定期的な耳掃除などのケアを行いましょう。

そして、もし愛犬が耳を痒がったり、頭を振ったりする仕草を見せたら、自己判断せずに、まずは動物病院を受診することをおすすめします。

 

当院は耳科診療に力を入れています。
耳の赤みやかゆみ、汁が出るなど耳のトラブルが気になるときは、ぜひ当院にご相談ください。

 

愛知県知立市の動物病院 なんよう動物病院

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