愛犬・愛猫の脱毛や皮膚トラブルを防ぐ!家庭でできるケアのポイント|皮膚科獣医師が解説

  • 2025年2月12日
  • 最終更新日 2025年3月17日
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飼っている犬や猫が、皮膚をしきりにかいたり、脱毛したりしているのを見ると、とても心配になりますよね。実は犬や猫の皮膚は、人間に比べて刺激に弱く、さまざまな皮膚病が起こりやすいという特徴があります。赤みや湿疹などのトラブルを放っておくと、かゆみが慢性化したり、さらに脱毛が広がったりすることも。皮膚病は見た目にも影響が出やすく、犬や猫の生活の質を大きく下げてしまうことがあるのです。

しかし、適切なケアを行うことで多くの皮膚病は予防・改善が期待できます。早めの対処と正しい飼育管理が重要になるため、飼い主さんが正しい知識を身に付けることが大切です。本記事では、犬と猫の皮膚病のなかでも脱毛を伴う主な疾患と症状、家庭でできるケア、そして獣医師の診察を受けるべきタイミングなどを詳しく解説します。

この記事を読み終える頃には、愛犬や愛猫の皮膚をより良い状態に保つ方法や、動物病院での治療が必要な症状の見極め方が分かるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、大切な家族である犬や猫の健康維持にお役立てください。

 目次

  1. 脱毛ができる皮膚病の主な種類と症状
     3-1. 犬で脱毛ができる皮膚病
     3-2. 猫で脱毛ができる皮膚病
  2. 家庭でできるケア
  3. 獣医師に相談すべき症状
  4. まとめ

脱毛ができる皮膚病の主な種類と症状

犬や猫が皮膚に異変をきたすとき、よく見られるのが脱毛を伴う皮膚病です。脱毛の範囲や原因はさまざまですが、放置すると広範囲にわたって毛が抜け、皮膚のバリア機能が低下する場合もあります。早期発見・早期対処のために、症状と原因をしっかり理解しておきましょう。

犬で脱毛ができる皮膚病

  1. アレルギー性皮膚炎
    アレルギー性皮膚炎は犬では非常に多く見られる疾患で、原因となるアレルゲンはハウスダスト、花粉、食事中の特定のタンパク質など多岐にわたります。かゆみが強く、犬が自分で皮膚をかきむしることにより脱毛が進むことがあります。皮膚に赤みや湿疹が現れ、ふけが増えることも特徴です。

  2. 皮膚糸状菌症(真菌感染)
    皮膚糸状菌というカビの仲間が原因で起こる病気です。感染した部位が円形に脱毛し、皮膚がかさぶたのようになることがあります。痒み(かゆみ)は軽い場合もあれば強い場合もあり、犬が過度に舐めたり引っ掻いたりすると状態が悪化するので注意が必要です。

  3. 膿皮症(細菌感染)
    犬の皮膚は外的刺激を受けやすい構造のため、細菌感染を起こしやすい側面があります。膿皮症と呼ばれる細菌性の皮膚炎は、脱毛を引き起こすことが多く、皮膚表面に赤みや湿疹、膿を伴うブツブツができるケースも。かゆみを感じる犬が多く、悪化すると全身に広がる恐れがあります。アトピー性皮膚炎などで生まれつき皮膚バリアが弱い子に多発する傾向があります。

  4. ホルモン異常(内分泌疾患)
    クッシング症候群や甲状腺機能低下症など、ホルモンバランスが乱れる病気でも脱毛が見られます。アレルギーや感染症のような強いかゆみはない場合が多いですが、左右対称に毛が抜けるのが特徴です。皮膚が薄くなり、ハゲたように見えることもあります。また、ポメラニアンや知プードルでよくみられるアロペシアXという脱毛症もあります。

猫で脱毛ができる皮膚病

  1. ノミアレルギー性皮膚炎
    猫がノミに刺されることでアレルギー反応が起こり、強いかゆみや脱毛が生じる病気です。とくに猫の腰から尾にかけての背中部分に湿疹や赤みが出やすく、自分で舐めすぎたりかきむしったりすることで脱毛が広がりやすい傾向にあります。

  2. 食物アレルギー
    食べ物に含まれる成分が原因で、皮膚の赤み、ふけ、かゆみなどが生じます。猫は犬と同様にアレルギーを起こしやすい動物であり、負担の大きい食事を続けていると慢性的に皮膚炎を起こすことがあります。脱毛を伴うと被毛にツヤがなくなり、触り心地が悪くなるケースもあります。

  3. 真菌感染(皮膚糸状菌症)
    猫も犬と同じく、真菌が原因で脱毛することがあります。特に野良猫や多頭飼育の環境では感染リスクが高く、円形脱毛が典型的な症状です。かゆみを感じてひっかくため、皮膚がただれたり、被毛がボロボロに抜け落ちることがあります。

  4. ストレス性脱毛(心因性脱毛症)
    猫はストレスに敏感な動物です。引っ越しや新しい家族(人間や他のペット)が増えたなど、環境の変化がきっかけでストレスを感じると、毛を舐めすぎて脱毛してしまうことがあります。かゆみではなく、不安や緊張から自傷行為のように毛をむしってしまう場合もあるので、原因を探ることが重要です。

 家庭でできるケア

上記のように、犬や猫の皮膚病にはさまざまな原因がありますが、日々のケアや環境づくりを工夫することで、脱毛や皮膚トラブルを予防・改善しやすくなります。ここでは、家庭ですぐに実践できるケア方法を紹介します。

  1. 適切なブラッシング
    こまめなブラッシングは皮膚の血行を促進し、抜け毛やふけを取り除くのに役立ちます。ブラッシングを嫌がる子には、短時間から始めて慣れさせましょう。強くブラッシングしすぎるとかえって皮膚を傷つけることがあるので、やさしく丁寧に行うことが重要です。

  2. シャンプーの選択・洗い方
    犬や猫の皮膚は人間よりデリケートなので、専用の低刺激シャンプーを使用し、適切な頻度で洗うようにします。洗い方も重要で、こすりすぎず、しっかり泡立てながらマッサージするように洗うとよいでしょう。シャンプー後はしっかりとすすぎ、余分な洗剤成分が皮膚に残らないように注意してください。

  3. 食事管理
    食物アレルギーによる皮膚トラブルを防ぐため、獣医師と相談しながら品質の高いフードを選び、適切な栄養バランスを保つことが大切です。犬と猫の体質に合うフードを選ぶだけでなく、与え過ぎや偏食を避けることで、皮膚や被毛の健康が保ちやすくなります。

  4. 住環境の清潔維持
    ノミやダニなどの寄生虫を防ぐため、ペットの寝床や部屋を常に清潔に保ちましょう。こまめな掃除や、ノミ取り効果のある薬剤・アイテムの使用も有効です。また、空気の乾燥が激しい場合は加湿器を用いて湿度を保ち、皮膚の乾燥を防ぐのも脱毛予防の一助となります。

  5. ストレス軽減
    ストレスが原因で脱毛を起こすことがある猫の場合、環境を落ち着かせる工夫が不可欠です。静かに過ごせる場所を用意し、過剰に干渉しすぎないように気をつけましょう。犬も室内飼育でストレスが溜まることがあるので、適度な運動やコミュニケーションを取り、心身のリラックスをサポートしてあげてください。

獣医師に相談すべき症状

家庭でのケアを続けても、以下のような症状が見られる場合はできるだけ早く動物病院を受診しましょう。皮膚病は放置していると症状が悪化するリスクが高く、重症化すると治療が長引くこともあるため注意が必要です。

  1. 脱毛範囲の急激な拡大
    一部だけだった脱毛が数日で広範囲に広がる場合は、感染症や重度のアレルギー反応が考えられます。早めの検査と治療が必要です。

  2. 強いかゆみや痛みを訴える様子
    犬や猫が常に皮膚を噛む・舐める・引っ掻くなど、日常生活に支障をきたすほどのかゆみがある場合は、自己対処だけでは改善が難しいことが多いです。

  3. 元気がない、食欲が落ちるなど全身症状を伴う場合
    皮膚病に加え、元気消失や体重減少、嘔吐、下痢などの症状が見られる場合は、内臓系の病気の可能性があり、早急な検査・治療が望まれます。

  4. 自己判断のケアで改善が見られない場合
    シャンプーや栄養バランスの改善、ブラッシングなど基本的なケアを行っても状態が良くならない場合は、原因が複雑な可能性があります。獣医師に相談して、適切な検査・治療を受けるようにしましょう。

まとめ

犬や猫の皮膚病は、赤みやかゆみ、湿疹、脱毛など、見た目だけでなく健康全体に大きく影響します。皮膚は体を外部から守る重要なバリア機能を持っているため、一度トラブルが起きると日常生活に不快感をもたらすだけでなく、免疫力の低下や二次感染を招くリスクも高まります。

また、皮膚病にはさまざまな原因があり、同じような脱毛でも犬と猫で異なる原因が潜んでいることも珍しくありません。家庭でのケアとしては、ブラッシングやシャンプーの見直し、食事管理、ストレスの軽減などが有効ですが、症状がなかなか改善しない場合は早めに動物病院へ足を運び、専門的な治療を受けることをおすすめします。

大切な家族である愛犬・愛猫が快適に暮らせるように、皮膚の健康管理をしっかりと行いましょう。

当院は皮膚科診療に力を入れています。
脱毛を始めとした皮膚のトラブルが気になるときは、ぜひ当院にご相談ください。

 

愛知県知立市の動物病院 なんよう動物病院

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お知らせ

当院では、皮膚病のわんちゃん・猫ちゃんに対して、体の内側と外側からのスキンケアによる体質改善をご提案しています。

【体の内側からのスキンケア】

①乳酸菌+オリゴ糖の摂取による腸内環境改善

現在、医学分野でも獣医学分野でも腸内環境の研究が進んでおり、腸内細菌のアンバランスによって様々な病気の原因になりうることがわかってきました。

腸内環境を整えることにより体の免疫バランスが整い、アトピーなどの皮膚トラブルの治療に有効な結果が出ています。

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②血管内皮細胞の強化

血管内皮細胞は血管の収縮を助け、血液をよどみなく全身に送るために必要です。この「血管内皮細胞」が衰えてくると、血液の循環が悪くなり栄養や酸素が十分に行き渡らなくなります。当院では、血管内皮細胞の衰え・機能障害を緩和するために抗酸化物質を積極的に摂取することをおすすめしています。

当院がプロデュースした抗酸化サプリメントはこちらからご購入いただけます。

 

【体の外側からのスキンケア】

ペットの皮膚は人間の皮膚と比べて、非常にデリケートです。不適切なシャンプーや不十分な保湿、洗浄のしすぎなどまだまだ正しいスキンケアが浸透していないのが現状です。

当院では、汚れが多い子用のクレンジングからオールインワンのシャンプー、洗浄後に使用できる2種類の保湿剤など自信を持っておすすめできるスキンケアシリーズを開発しています。

当院がプロデュースしたスキンケア製品はこちらからご購入いただけます。

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