犬の緑内障の症状と原因、治療法について

  • 2022年11月16日
  • 最終更新日 2023年4月21日
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知立市、刈谷市、安城市、豊田市、名古屋市のみなさんこんにちは。

愛知県知立市のなんよう動物病院の院長の鈴木です。

今回は、犬の緑内障の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

<緑内障の主な症状>

・白目の部分が赤い

・まぶたがピクピクと痙攣している

・目をこすって痛そうにする

・角膜が白く濁ってみえる

・左右の目の大きさが違う

このような様子が見られる場合は『緑内障』になっている可能性があります。

<緑内障が起こる原因>

緑内障は眼内の水分である房水が何らかの要因で増加し、眼圧が上昇する事で視神経や網膜の障害を起こし視覚に障害をきたす疾患です。犬では発生しやすい犬種もわかっており、視覚障害の原因の上位に位置する疾患です。

緑内障は大きくは原発性と続発性に分類されます。原発性緑内障の中では数年かけてゆっくり進行するタイプと突然眼圧が上がってしまうタイプがあります。前者はビーグルやプードル、後者は柴犬、アメリカンコッカースパニエル、ゴールデンレトリバーなどで見られます。続発性緑内障の原因は、白内障、水晶体の脱臼、ぶどう膜炎、腫瘍、外相、網膜剥離などが挙げられます。

高眼圧が24〜72時間持続すると永久的な失明につながると言われています。一旦失明すると視覚が戻ることはありませんし、仮に治療で眼圧を低下させることができたとしても生涯にわたって検査や治療が必要となります。

<知立市のなんよう動物病院の緑内障治療>

緑内障治療のポイントは視力の温存が可能かどうかです。

緑内障を発症してから時間が経ち過ぎている場合は、視力の回復は難しいかもしれません。

眼圧が急激に上昇し、強い炎症や痛みがある場合にはその治療を優先します。まずは眼圧を下げるための点眼治療を行います。初期は数時間おきに点眼を行っていただきます。それでも眼圧の低下が乏しい場合には利尿剤を使って眼圧を下げることがあります。かなり強い痛みを伴うため、痛み止めを併用することもあります。

続発性緑内障と診断された場合には原因となっている疾患も並行して治療を行っていきます。

ある程度コントロールが上手くいけば定期的な眼圧測定での通院に切り替わります。

眼圧がコントロールできない場合や、眼圧がコントロールできたとしても視力が戻らない場合もあります。その場合は眼圧に薬を注入して眼圧を下げる手術や眼球を摘出もしくは義眼を入れてあげる手術を選択する場合もあります。

緑内障は発症してから治療までの時間経過で予後が変わりますので少しでも目の違和感があれば早めに病院を受診してください。また上手くコントロールが出来ていても面倒くさがらずに定期的に眼圧を測定するようにしましょう。

 

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