【皮膚科】ポメラニアンの毛周期停止

  • 2022年1月17日
  • 最終更新日 2024年4月01日
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犬・猫の痒みや脱毛などで通常の治療では改善しない難治性の症例に力を入れて診察を行っているなんよう動物病院です。当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、西尾市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。

当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。

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今回は4つの病院を転院しても脱毛症が改善しなかったポメラニアンの症例について、ご紹介します。

【症例】

ポメラニアン、3歳齢、避妊メス

【症状】

生後半年で避妊手術を行った時に毛刈りを行い、それから毛が生えなくなった。

背中とお腹を中心に脱毛が進行しており、毛の質も悪くなってきている。

これまでに実施されてきた治療は以下の通りです。

1件目の病院:原因不明と言われた

2件目の病院:ビタミン剤とホルモン剤による治療

3件目の病院:ホルモン剤による治療

4件目の病院:鍼灸やオイルなどの東洋医学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【診断・治療】

今回の症例は、過去に受診した病院で血液検査や皮膚の病理検査まで行われていたため、その結果を確認させていただき、当院でも「毛周期停止」の可能性が高いと判断しました。

これまで実施されていたのは、内服薬を用いた内科治療や鍼灸を用いた東洋医学でした。これらの治療でもちろん毛が生える子もたくさんいます。

ただ、今回の子には合っていませんでした。

毛周期停止の治療の中では大きく「外科治療」「内服薬での治療」「サプリメントによる治療」「それ以外の治療」に分けられます。

今回はその中でもこれまでに実施されていなかった外科療法にあたるマイクロニードル療法とサプリメントによる治療をご提案させていただき、マイクロニードル療法を実施することになりました。

マイクロニードル療法を実施して、4ヶ月後の姿がこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ背中に毛の薄い部分がありますが、だいぶしっかりと毛が生えてきました!また毛質に関してもポメラニアンらしいフカフカの毛になってきています。

毛周期停止の治療は、非常に多くの方法が報告されており、治療法の組み合わせやどのような順番で投薬を変更していくかなどで効果が変わるのではないかといった検討もされています。。

その辺りの引き出しを多く持っているほど、毛周期停止の治療には有利になると考えていますので、今後も情報収集を続けていきたいと思います!

 

当院で実際に治療で使用している薬用シャンプーやサプリメントが購入していただけるようになりました!

 

 

 

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これまで治療した子たちをインスタグラムでも紹介しています!ぜひご覧ください!

 

 

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