【皮膚科】犬の膿皮症

  • 2018年9月7日
  • 最終更新日 2024年4月01日
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知立市・刈谷市・安城市のなんよう動物病院です!当院では一般診療のほか、犬猫の皮膚病治療に力を入れています。

膿皮症は皮膚科の紹介ページにも記載されていますが、基本的には皮膚の上に日頃からいる常在菌が何らかの原因で過剰に増殖することにより起こる病気です。

【症状】

一般的には、赤いブツブツやニキビのような白いブツブツ、もしくは円形にカサブタがついたような皮膚の見た目になります。

【診断】

原因はさまざまで高温多湿など環境の変化、代謝内分泌異常、アレルギー、免疫異常、腫瘍などがあります。

下に4枚の写真を載せていますがこれ全部診断名は膿皮症です。かなり見た目に違いがありますよね?

 

 

一番上の柴ちゃんは季節の変化によって出てきた膿皮症だったため、一回の治療ですっきりよくなりました。しかし、他の子たちは治っても再発を繰り返しており、隠れている膿皮症の原因となる病気を探していくことになりました。

結果、

2番目の子は犬アトピー性皮膚炎

3番目の子は犬ニキビダニ症

4番目の子は甲状腺機能低下症

と診断できました。それぞれの治療を併用した結果、再発はなくいい状態を保てています。

ちなみに2~4番目の写真は全部ミニチュアダックスフンドの子です。同じ犬種で同じ膿皮症でも原因が様々ですので、しっかりとした検査が必要ですね!

また、短毛種の子は下の写真のように「虫喰い状」に脱毛することがあり、これは短毛種の膿皮症の特徴的な所見です。

【治療】

単純な膿皮症であれば抗生剤の投薬で治ってしまうことがほとんどです。しかし現在、人の医療現場でも問題となっている薬剤耐性菌が動物医療の現場においても非常に厄介な存在になっています。

獣医の皮膚科領域では、膿皮症に対して一般的に効果があり、なおかつ耐性菌が出現した時のリスクが低い薬剤のリストが作成されています。全身に皮膚の症状がある場合はこのリストと過去の抗生剤投薬歴から耐性菌のリスクが低い薬剤を選択して使用します。ただ、どんなお薬でも耐性菌が出現する可能性があります。その点、シャンプーや塗り薬は耐性菌の出現リスクが小さいため、外用剤で治療可能な場合はそちらをおすすめしています。

 

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