犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。
当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。
当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。
当院では遠方でご来院が難しい飼い主様向けにオンライン特別診療を行っています。
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今回は全身に穴が空くようになり、そこから液が出続けていた症例をご紹介します。
マルチーズ、7歳齢、去勢オス
半年ほど前から皮膚に赤みが出始め、次第に液体が出てくるようになった。かかりつけの病院では抗生剤が処方されたが、効果はなかった。別の病院に転院したが原因不明と言われてしまい、治療ができない状態だった。
★それでは、こちらから初診時の様子をご覧ください。
体の至る所に穴があき、汁が出てきているのがわかりますね。かなり痛々しいです。
今回のような激しい症状を示す皮膚病はあまり多くありませんし、滅多に出会うこともありません。
こういう時はとにかく早く診断をつけなければいけませんので、院内の検査で感染によるものでないことを確認してからすぐに「皮膚病理検査」を行いました。
その結果、「無菌性脂肪織炎」が最も疑われることがわかりました。
無菌性脂肪織炎ははっきりと原因が解明されていない病気です。自分の免疫が皮膚の下の組織を攻撃してしまうために、今回のような症状が出るようになります。
治療の対象が「自分の免疫」なので、ステロイドや免疫抑制剤を使って過剰に暴走している免疫を調節してあげる必要があります。
今回は初期の導入にステロイドを用いて、徐々に副作用の少ない免疫抑制剤へ変更していく治療方針を計画しました。
治療開始から4ヶ月経過した時の写真がこちらです。
身体中に空いていた穴がしっかりなくなっていますね!
今回は2箇所に空いた穴が大きすぎて内科治療だけでは根治が難しかったため、外科手術も組み合わせて治療を行いました。
早めに当院へ受診していただいたのでよかったですが、元の病院さんで抗生剤の治療を続けていたらどこまで悪化していたかわかりませんでした。
治療がうまくいっていない時は、早めに他の先生の意見を聞く勇気を持っていただくことも必要かなと感じています。
当院では、皮膚病用のオリジナルシャンプーを開発し、皮膚病治療を実施しています。
また腸内環境を整えることでお薬やサプリメントの吸収が良くなると考えており、乳酸菌での腸活をおすすめしています。
当院では皮膚病治療のセカンドオピニオンをご希望の飼い主様向けに特別診療を実施しています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。
これまで治療した子たちをインスタグラムでも紹介しています!ぜひご覧ください!
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