だいくんの手術…!!
1歳を迎えた、だいくん🐶💙
いたずらっ子で天然キャラなかわいい子が、大きな手術を受けました😲!
病名【膝蓋骨脱臼】
膝蓋骨脱臼というのは、膝の関節にある膝蓋骨(膝のお皿)が本来の位置から外れてしまう状態です💦
これにより、歩き方に問題が生じることがあります🐾
<膝蓋骨脱臼を発症しやすい犬種>
膝蓋骨脱臼は、遺伝的要因や骨格の特徴によって特定の犬種でよく見られ、小型犬や超小型犬に多く発症しています🐶
・チワワ(👈だいくん!!!)
・トイ・プードル
・ヨークシャー・テリア
・パピヨン
・マルチーズ
・シュナウザー(特にミニチュアシュナウザー)
・シーズー
小型犬で、骨格が比較的小さく、膝蓋骨が外れやすかったり、膝関節に負担がかかりやすく、膝蓋骨脱臼が多く見られます😢
・ダックスフンド
胴長短足の体型が膝関節に負担をかけ、膝蓋骨脱臼のリスクが増します🐾
・キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
小型犬で、遺伝的に膝関節に問題を抱えやすいと言われています🥺
<膝蓋骨脱臼が発症しやすい年齢>
膝蓋骨脱臼は、若い犬に発症することが多いと言われていますが、年齢を重ねることで進行することもあります🌸
🍀生後1〜2歳頃:膝蓋骨脱臼は、通常、生まれてから最初の1〜2年内に発症することが多い👶(👈だいくん!!!)
特に遺伝的要因が強く影響し、この頃は膝蓋骨の位置が安定せず、脱臼が繰り返し起こることがあります💧
🍀成犬期:膝蓋骨脱臼は成犬にも見られますが、特に軽度の症状が進行して、歩行に支障をきたすことがあるため、飼い主さんが気づきにくいこともあります💦
🍀高齢犬:年齢を重ねると関節や靭帯が劣化するため、膝蓋骨脱臼が悪化することがあります😫
また、高齢になると、骨や軟骨の衰えが進むため、関節の安定性が低下し、膝蓋骨が外れやすくなることがあります💧
だいくんは、ソファーに飛び乗ろうとして失敗したときに、膝のお皿が外れてしまい、そこから外れやすくなってしまいました😢
<症状>
膝蓋骨脱臼の主な症状としては、歩行中に足を急に引きずったり、足を浮かせて歩く姿が見られることが多いです🥺
お散歩中に突然止まって足を引きずったり、ジャンプして着地時に痛そうにすることもあります💦
また、膝のお皿が外れるときに「ポキッ」と音がすることもありますが、痛みを伴うこともあるため、その反応をよく観察することが大切です!
<診断>
膝蓋骨脱臼の診断は、まずは診察と触診で膝のお皿が外れているかを確認します👨⚕️
それと併せてレントゲン撮影を行い、膝関節の状態や、脱臼の程度を詳しく見ます📸
脱臼には、1度から4度までのグレードがあり、軽度の場合は生活に支障をきたさないこともありますが、重度の場合は手術を検討することもあります!
グレード1(軽度)
膝蓋骨は時々外れますが、ほとんど自分で戻る
歩行時に一瞬引きずることがあるが、痛みは少ないか、ほとんど感じないことが多いため、すぐに通常の歩行に戻る
グレード2(中程度)(👈だいくん!!!グレード3に入りつつある状態…)
膝蓋骨が外れたり戻ったりすることがある
外れた状態が続くと歩行に不自由さが出てくるが、まだ軽度の痛みや違和感程度で済んでいることが多い
長時間歩くと足を引きずることがあり、歩行に支障が出る
グレード3(重度)
膝蓋骨はほとんど外れたままで、元の位置に戻すことが難しい
足を引きずったり、歩行が困難になったり、痛みを強く感じることが多い
関節の変形が進んでおり、日常生活に大きな支障をきたすことがある
グレード4(最重度)
膝蓋骨が常に外れている状態で、歩行がほぼ不可能
関節の変形がひどく、強い痛みがある
<膝蓋骨脱臼の手術方法>
1. 膝蓋骨整復術(膝蓋骨の位置を戻す手術)(👈だいくん!!!)
・対象:グレード2や3で膝蓋骨が外れたまま元に戻らない場合
・方法:膝蓋骨を元の位置に戻し、周囲の靭帯や組織を補強する手術
膝の骨に小さな切開を加え、膝蓋骨を安定させるために修復する
2. 膝関節形成術(膝関節の再形成手術)
・対象:グレード3や4の膝蓋骨脱臼が進行した場合
・方法:膝関節の形を整えるために、膝蓋骨の動きを制限し、関節の構造を調整
膝の関節を安定させるために、靭帯や骨を手術で修正する
3. 膝蓋骨を保持するための手術(膝蓋骨保持術)
・対象:グレード4で、膝蓋骨が完全に外れたままで日常生活に支障をきたしている場合
・方法:膝蓋骨の位置を修正し、外れないように固定する
<手術の様子>
まずは毛刈りを行い、感染予防をしっかり行います!
だいくんの地肌はこんな色だったんだね!!
いよいよ手術が始まります…
整形の手術は、ベテランの先生のお力をお借りして行います!
今回、だいくんは元々右足のみでしたが、庇い過ぎてしまい、左足もかなり症状が出てしまった為、両足共に行いました🥺
だいくん!!よくがんばりました😌✨
<今後のケア>
術後は安静が必要となるため、無理に走らせたり、ジャンプさせたりしないようにします🐶
また、体重が増えすぎないように管理することも膝関節への負担を減らすために大切なので、だいくんはダイエットを検討中…🍚
リハビリテーションやマッサージを行うことで、回復を助けることもあるため、筋膜リリースを行っていく予定です!!
筋膜リリースについてはコチラ👉筋膜リリース体験会|なんよう動物病院|知立市の動物病院
当院では診察時、体全体のチェックを行います!
その際に膝蓋骨のチェックも行っておりますので、先生から「ちょっと外れやすいね~」と言われた子は、気を付けていきましょう🥺!!