愛犬を撫でていると、皮膚にブツブツとした異変を見つけてしまうこと、ありませんか?
「何かの病気?」「もしかしてダニ!?」と、飼い主様なら心配になって当然です。
犬の皮膚に現れるブツブツは、その原因によって見た目や症状が様々です。
今回は、犬の皮膚にできるブツブツについて、考えられる原因や対処法、病院へ行く目安などを詳しく解説していきます。
✅皮膚がブツブツしているときに考えること
✅皮膚がブツブツする原因
✅皮膚がブツブツしている時の対処法
愛犬の皮膚にブツブツを見つけた際、まずは落ち着いて以下のポイントを確認してみましょう。
ブツブツの大きさ、形、色、数
米粒のように小さいものから、大豆のように大きいものまで、大きさや形は様々です。また、赤みや黒ずみ、かさぶたを伴う場合もあります。
ブツブツの場所
全身に広がっているのか、特定の場所に集中しているのかを確認しましょう。頭部、耳、お腹、足先など、場所によって原因が異なる場合があります。
ブツブツ以外の症状
かゆみ、赤み、脱毛、フケ、湿疹、かさぶた、ニオイなど、ブツブツ以外の皮膚症状も併せて確認しましょう。
ブツブツが出現した時期、経過
いつからブツブツができ始めたのか、どのように変化しているのかを把握することで、原因を特定しやすくなります。
アレルギーの有無
食べ物やダニ、ノミ、花粉など、アレルギーを持っている場合は、その可能性も考慮しましょう。
これらの情報を獣医師に伝えることで、より適切な診断と治療につなげることができます。
犬の皮膚にブツブツができる原因は多岐に渡り、下記のようなものが挙げられます。
寄生虫(ノミ、ニキビダニ)
ノミ: 犬の体表に寄生し、吸血することで激しいかゆみを伴う赤いブツブツを作ります。ノミの糞が黒い粒子状になって皮膚に付着していることもあります。
ニキビダニ: 犬の皮膚のうえに常にいるダニですが、何らかの原因で増殖します。毛穴に一致したブツブツができることが特徴です。
アレルギー性皮膚炎
食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、アレルギー反応によって皮膚に炎症が起こり、赤いブツブツやかゆみ、脱毛などの症状が現れます。
細菌性・真菌性皮膚炎
細菌性皮膚炎: ブドウ球菌などの細菌感染によって、皮膚に赤いブツブツや膿、かさぶたなどができます。
真菌性皮膚炎(皮膚糸状菌症): 白癬菌などの真菌感染によって、円形脱毛やフケ、赤いブツブツなどができます。
脂漏症
皮脂の分泌異常や皮膚のターンオーバーの乱れなどによって、皮膚がベタついたり、フケが多くなったり、黒いブツブツやニオイが発生することがあります。
腫瘍
良性腫瘍と悪性腫瘍があり、皮膚にできる腫瘍の中には、ブツブツとした見た目をするものもあります。
その他
上記以外にも、薬剤の副作用やホルモン異常、自己免疫疾患などが原因で、皮膚にブツブツができることがあります。
愛犬の皮膚にブツブツを見つけた場合、自己判断で薬を塗ったり、処置をしたりせず、まずは動物病院を受診してください。
自己流の処置は、症状を悪化させる可能性もあります。
動物病院では、原因を特定するために、視診、触診、皮膚検査(テープ法、顕微鏡検査など)、血液検査、皮膚生検などが行われます。
原因に応じて、適切な治療法が選択されます。
例えば、寄生虫が原因の場合は、駆虫薬の投与や薬用シャンプーを使用します。
アレルギーが原因の場合は、ステロイドや抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めの投与、スキンケアの実践がおすすめされます。
細菌・真菌の感染の場合は、抗生物質や抗真菌薬の投与、薬用シャンプーの使用などが行われます。
今回は、犬の皮膚にできるブツブツについて解説しました。
皮膚にブツブツができる原因はさまざまで、原因によって治療法も異なります。
愛犬の異変に気づいたら、自己判断せず、早めに動物病院を受診し、適切な診断と治療を受けてください。
当院は皮膚科診療に力を入れています。
かゆみを始めとした皮膚のトラブルが気になるときは、ぜひ当院にご相談ください。
愛知県知立市の動物病院 なんよう動物病院
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