犬の皮膚炎の原因と対策 – ペットの皮膚病を完全解決!|皮膚科の獣医師が解説

  • 2025年1月28日
  • 最終更新日 2025年3月17日
Pocket

愛犬の皮膚炎は犬を飼っている人にとって大変な悩みの種です。痒みや痛み、見た目の問題など、愛犬の健康と生活の質に深刻な影響を及ぼします。しかし、皮膚炎の原因を特定し適切な対処法を見つければ、ペットの皮膚トラブルを解決できる道が開けます。この記事では、犬の皮膚炎の主な原因と最新の予防・治療法を詳しく解説します。愛犬の健康を取り戻し、飼い主様の不安を解消するための参考にしてください!

目次

  • 犬の皮膚炎の主な原因 
  • 皮膚炎の症状と見分け方 
  • 皮膚炎の効果的な予防法 
  • 皮膚炎の治療方法 
  • 再発防止と 長期ケア
  • まとめ

犬の皮膚炎の主な原因

犬の皮膚炎は、アレルギー、細菌や寄生虫の感染、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要因が関係しています。原因を特定し、適切な対策を立てることが大切です。

1.1 アレルギー

アレルギー反応は皮膚炎の最も一般的な原因の1つです。食事、環境、寄生虫などに対するアレルギー反応が皮膚症状を引き起こします。アトピー性皮膚炎やフード アレルギー、ダニアレルギーなどがこれに該当します。

1.2 細菌・寄生虫感染

皮膚の防御機能が低下すると、細菌やダニが増殖し、皮膚炎を引き起こします。典型的な例が膿皮症や犬ニキビダニ症です。免疫力の低下や皮膚の傷などが感染のきっかけになります。

1.3 ホルモンバランスの乱れ

甲状腺機能異常やクッシング症候群などのホルモン疾患は、皮膚のトラブルを引き起こす可能性があります。ホルモンバランスの変化により、皮膚の免疫力が低下したり、皮脂の分泌が変化することにより皮膚の状態が悪化するのです。

皮膚炎の症状と見分け方

犬の皮膚炎には、かゆみ、発疹、脱毛、感染など、さまざまな症状がみられます。症状の特徴を理解し、皮膚の状態から原因を特定することが重要です。

2.1 症状の特徴

  • かゆみ: 強い掻きむしり行動が見られる
  • 発疹: 赤い斑点やブツブツが出てくる
  • 脱毛: 局所的な脱毛や全身性の脱毛
  • 感染: 膿が出てきたり、悪臭の皮膚病変ができる

 

2.2 皮膚の状態から原因を特定する

  • アレルギー: 掻きむしりの跡や左右対称性の赤みが出ることが多い
  • 細菌感染: 赤みのあるブツブツや円形のかさぶたができやすい
  • ニキビダニ感染: 全身の赤いが出たり、掻きこわしによって毛が薄くなったりする
  • ホルモン異常: 全身性の左右対称的な脱毛がみられることが多い。原因となるホルモンの種類によって、皮膚トラブル以外の全身症状がみられるため、それらが診断のポイントになる。

これらの症状と皮膚所見から、獣医師と相談しながら原因を特定していきましょう。

 

皮膚炎の効果的な予防法

犬の皮膚炎の予防には、アレルギー物質の除去、腸内環境の改善、皮膚環境の改善が重要です。これらの対策を組み合わせることで、皮膚トラブルの発生を未然に防ぐことができます。

3.1 アレルギー物質の除去

  • 食事由来のアレルゲンが原因の場合、症状が出ているときに食べていなかった食材で構成されたフードに変更してみる
  • 家庭内のダニ、ダニフン、花粉などを減らすため、定期的な換気や空気清浄機を使用すること、カーペットやソファなどの布製品をこまめに掃除することがおすすめ

 

3.2 腸内環境の改善

  • プロバイオティクスやプレバイオティクスの使用
  • 低温調理フードを使用して、栄養素や良い脂質を摂取する
  • 「グレインフリー」ではなく「グルテンフリー」を意識する

 

3.3 皮膚環境の改善

  • 低刺激性のシャンプーや保湿剤の使用
  • 適切なブラッシングと皮膚のマッサージによるケア

これらの予防対策を組み合わせることで、犬の皮膚炎の発症リスクを大幅に下げることができます。

 

皮膚炎の治療方法

皮膚炎の治療には、ステロイドやアポキルなどの薬物療法のほか、サプリメントによる体質改善アプローチやスキンケアも有効です。症状の程度や原因に合わせて、最適な治療法を選択しましょう。

 

4.1 薬物療法

  • ステロイド薬・アポキル:かゆみや炎症を抑える
  • 抗ヒスタミン薬:アレルギー症状を緩和する
  • 抗生物質:細菌感染が重度の場合に使用する(多くは使用しなくても改善する)

 

4.2 サプリメントによるケア

  • 乳酸菌とオリゴ糖:腸内環境を改善させる
  • オメガ3・6脂肪酸:炎症を抑制し、角質間の脂質を整える
  • 抗酸化成分:血管を強化し、細胞を活性化させる

 

4.3 スキンケア

  • 保湿剤を使用することで皮膚の環境を整える
  • 使用するシャンプーを低刺激なものにする&入浴による保湿で皮膚の環境を改善させる

症状に合わせて薬物療法と体質改善アプローチを組み合わせることで、皮膚炎を効果的に改善できます。

再発防止と 長期ケア

皮膚炎の改善後は、再発を防ぐためのケアが必要です。定期的な健診と生活習慣の見直しを続けることで、長期的な視点で犬の健康を守ることができます。

 

5.1 定期健診の重要性

  • 動物病院で皮膚の状態を定期的にチェックしてもらいましょう
  • 高齢から突然皮膚の症状が出た時は別の病気が関わっていることが多いです。原因疾患の早期発見のため、病院へ連れて行ってあげましょう。

 

5.2 生活習慣の見直し

  • 食事:ジャンクフードとなるようなおやつは避け、ご家庭で手作りしていただいたものをあげるようにしましょう
  • 環境:ストレスも皮膚トラブルを引き起こす要因になります。お散歩やスキンシップなど、わんちゃんの刺激になることを一緒にしてあげましょう。
  • スキンケア:低刺激性のシャンプーなどを使用し、毎日の保湿を欠かさないようにしましょう。

犬の皮膚炎は再発しやすいため、ご家族の継続的なサポートが不可欠です。定期健診とライフスタイルの改善により、ペットの健康を長期的に維持しましょう。

まとめ

犬の皮膚炎は、アレルギー、感染症、ホルモン異常など、さまざまな原因によって引き起こされます。症状や皮膚の状態から原因を特定し、適切な予防法や治療法を組み合わせることで、ペットの皮膚トラブルを解決できる道が開けます。飼い主の方々には、定期健診とライフスタイルの改善にも取り組んでいただきたいと思います。愛犬の健康と快適な生活のために、この記事が少しでも役立てれば幸いです。

 

当院は皮膚科診療に力を入れています。
かゆみを始めとした皮膚のトラブルが気になるときは、ぜひ当院にご相談ください。

 

愛知県知立市の動物病院 なんよう動物病院

🕰️診察時間

8:30〜11:30 14:00〜17:00

☎︎電話番号

0566-82-1121

📱WEB予約

💡 予約状況が確認でき、24時間いつでも受付可能なWEB予約がオススメです。

お知らせ

当院では、皮膚病のわんちゃん・猫ちゃんに対して、体の内側と外側からのスキンケアによる体質改善をご提案しています。

【体の内側からのスキンケア】

①乳酸菌+オリゴ糖の摂取による腸内環境改善

現在、医学分野でも獣医学分野でも腸内環境の研究が進んでおり、腸内細菌のアンバランスによって様々な病気の原因になりうることがわかってきました。

腸内環境を整えることにより体の免疫バランスが整い、アトピーなどの皮膚トラブルの治療に有効な結果が出ています。

当院がプロデュースした乳酸菌サプリメントはこちらからご購入いただけます。

 

②血管内皮細胞の強化

血管内皮細胞は血管の収縮を助け、血液をよどみなく全身に送るために必要です。この「血管内皮細胞」が衰えてくると、血液の循環が悪くなり栄養や酸素が十分に行き渡らなくなります。当院では、血管内皮細胞の衰え・機能障害を緩和するために抗酸化物質を積極的に摂取することをおすすめしています。

当院がプロデュースした抗酸化サプリメントはこちらからご購入いただけます。

 

【体の外側からのスキンケア】

ペットの皮膚は人間の皮膚と比べて、非常にデリケートです。不適切なシャンプーや不十分な保湿、洗浄のしすぎなどまだまだ正しいスキンケアが浸透していないのが現状です。

当院では、汚れが多い子用のクレンジングからオールインワンのシャンプー、洗浄後に使用できる2種類の保湿剤など自信を持っておすすめできるスキンケアシリーズを開発しています。

当院がプロデュースしたスキンケア製品はこちらからご購入いただけます。

カテゴリー