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「愛犬がフードを食べてからなんだか痒そうにしている」
「食物アレルギーが怖くて何をあげたらいいかわからない」
こんな悩みを抱えている飼い主さまもいらっしゃるのでしょうか?
食物アレルギーは人間のアレルギーでも馴染みのある病気ですね。
しかしその馴染み深さとは裏腹に、犬の食物アレルギーがうまく管理できていることはほとんどありません。
今回はこの食物アレルギーを含めた犬の食事にまつわるトラブルについて解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の食事管理にお役立ていただけると幸いです。
・食物アレルギーとは
・食物アレルギーの症状
・食物アレルギーの診断
・まとめ
食物アレルギーとは、食べている物の中のタンパク質に対して過敏反応を起こす病気です。
その原因となる食物には
などがあります。
食物アレルギーの発生原因には複数の報告がありますが、ある報告では食物アレルギーの原因となっている食物は以下のような食材が多いと言われています。
食物アレルギーの症状は皮膚を痒がることですが、以下の部位に症状が出ることが多いといわれています。
これらの症状は犬アトピー性皮膚炎とよく似ているため、一目でどちらのアレルギーかを見分けるのはかなり難しいです。
食物アレルギーは50~60%の症例で嘔吐や軟便、下痢、排便回数の増加などといった消化器症状が出るといわれています。
また、症状が出るのは季節に関係がなく、1歳未満での発症が多いとされています。
消化器症状がなく、季節によって症状の強弱があり、3歳未満での発症が多い犬アトピー性皮膚炎とはこのような点で違いがあります。
ただし、犬アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは併発していることもよくありますので、この点は注意が必要です。
食物アレルギーの診断は非常に難しく、診断まで時間がかかることが一般的です。
ここでは犬の食物アレルギーの診断について詳しく解説します。
食物アレルギーの診断でまず最初に行うべきなのは除去食試験です。
除去食とは、一般的なペットフードに含まれていないタンパク質である新奇タンパク質や、体の免疫が反応しにくいよう細かく分解したタンパク質である加水分解タンパク質で作られたフードのことを指します。
除去食試験では基本的にはこの除去食と水だけで約8週間生活を送り、症状が改善されるかを確認します。
除去食試験の試験期間中はチュアブルタイプの予防薬やデンタルガムにもアレルゲンとなるタンパク質が入っていることがあるため、投与しないよう注意しましょう。
またそれまでに使っていた食器にもフードのアレルゲンが付着していることがありますので、できれば試験期間中は新しい食器に交換していただくことをおすすめしています。
除去食試験で皮膚症状が改善が確認出来たら、以前与えていたフードに戻します。
このことを食物負荷試験といいます。
食物負荷試験で症状が再発した場合に初めて食物アレルギーと診断されます。
この食物負荷試験では鶏肉、米、コーンなど以前のフードに含まれていたタンパク源を一つずつ入れていくことで原因となっているアレルゲンを絞っていくことも可能です。
以上の試験が食物アレルギーを診断するためのゴールドスタンダードであり、アレルギー検査で確認できる数値はあくまで参考程度に考えてください。
食物アレルギーは診断が難しく、必要のないアレルゲン制限食をずっと食べ続けているわんちゃんもたくさんいます。
動物病院の先生としっかり相談し、食物アレルギーの可能性があるのかどうか、正確に判断できるようにしましょう!
当院では食物アレルギーの治療を含めた皮膚科診療に力を入れています。
「愛犬にどんな食事を与えたらいいのだろう」
とお悩みの食物アレルギーの犬の飼い主様は、いつでも当院にご相談ください。
愛知県知立市の動物病院 なんよう動物病院
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当院では、皮膚病のわんちゃん・猫ちゃんに対して、体の内側と外側からのスキンケアによる体質改善をご提案しています。
①乳酸菌+オリゴ糖の摂取による腸内環境改善
現在、医学分野でも獣医学分野でも腸内環境の研究が進んでおり、腸内細菌のアンバランスによって様々な病気の原因になりうることがわかってきました。
腸内環境を整えることにより体の免疫バランスが整い、アトピーなどの皮膚トラブルの治療に有効な結果が出ています。
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②血管内皮細胞の強化
血管内皮細胞は血管の収縮を助け、血液をよどみなく全身に送るために必要です。この「血管内皮細胞」が衰えてくると、血液の循環が悪くなり栄養や酸素が十分に行き渡らなくなります。当院では、血管内皮細胞の衰え・機能障害を緩和するために抗酸化物質を積極的に摂取することをおすすめしています。
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ペットの皮膚は人間の皮膚と比べて、非常にデリケートです。不適切なシャンプーや不十分な保湿、洗浄のしすぎなどまだまだ正しいスキンケアが浸透していないのが現状です。
当院では、汚れが多い子用のクレンジングからオールインワンのシャンプー、洗浄後に使用できる2種類の保湿剤など自信を持っておすすめできるスキンケアシリーズを開発しています。
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