【皮膚科】原因不明と言われた雑種犬のアレルギー性皮膚炎

  • 2022年5月15日
  • 最終更新日 2024年4月01日
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犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。

当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、西尾市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。

当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。

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今回は他院にて検査を行ったが原因不明と言われ、内服薬をもらうも症状が改善しなかった雑種犬🐶の症例をご紹介します。

【症例】

雑種犬、13歳齢、避妊メス

【症状】

当院受診の1年ほど前から体や耳に強い痒み、赤みを認めるようになった。耳や腹部が特に症状がひどく、皮膚がぶくぶくになり出血もしている。もともと小さい頃からたまに痒そうにしていることはあった。

写真では口元、耳の内側、腹部、足先の毛が禿げてしまい、皮膚が分厚く変化していることがわかりますね。

【診断】

これだけ症状がひどい子でも「痒み」が症状としてある場合は、基本の皮膚科検査にのっとって検査を進めていきます。

今回の症例は、高齢から皮膚の症状が悪化したこととこれまでに健康診断などの詳しい検査を受けたことがなかったため、皮膚科検査だけでなく血液検査などの全身状態を把握するための検査も同時に実施しました。

皮膚科検査では特に感染はなく、血液検査でも皮膚に影響を与えるような異常は見つかりませんでした。

飼い主様のお話から「小さい頃からも痒がる素振りがあった」とのことだったので、今回はもともとあったアレルギー性疾患が高齢になり悪化したものと仮診断しました。

【治療】

今回の症例の治療のメインはステロイドです。こういうと聞こえが悪いかもしれませんが、これほど皮膚の炎症や肥厚が重度だと最近よく使われる「アポキル」や「サイトポイント」といった痒み止めはほとんど効果がありません。治療プランは皮膚の症状が改善するまではステロイドをメインとした治療を行い、ある程度の皮膚の状態が落ち着いたところでアポキルに切り替えるプランを計画しました。

ステロイド以外にもダニの駆虫薬を飲んでいただくことにしました。これだけ強い痒みがある場合、検査でダニが検出されなくてもヒゼンダニの可能性を疑い駆虫をすることが推奨されています。その理由は、ヒゼンダニが少数寄生していると検査での検出率は2〜3割と言われているためです。

また皮膚だけでなく外耳炎も重度だったため、耳の点耳薬もしっかりつけていただくようにしました。

もちろん内服薬だけでなく、シャンプーや日々の保湿を併用したスキンケアもガッチリやってもらっています。

治療開始から1ヶ月半後の変化がこちらです。

症状の強かった部分の変化をご紹介しています。口元、足先、耳、腹部など劇的に症状が改善していることがわかりますね!

この子はこの後ステロイドからアポキルに切り替えながら、お薬が減らせるかのトライアルを行っています。

今回は特に治療をされていない症例を一から治療していくことになりましたが、アポキルで効果のない症例でもいったんステロイドで改善まで持って行ってからアポキルで維持を目指すこともできます。

内服だけをもらって治療していても皮膚病がよくならないわんちゃん、猫ちゃんでお困りの飼い主様はぜひ、当院までご相談ください!

 

当院で実際に治療で使用している薬用シャンプーやサプリメントが購入していただけるようになりました!

 

 

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