【皮膚科】アポキルが効かなかったミニチュアシュナウザーの犬アトピー性皮膚炎|なんよう動物病院|知立市・刈谷市の動物病院

【皮膚科】アポキルが効かなかったミニチュアシュナウザーの犬アトピー性皮膚炎

  • 2022年6月5日
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犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。

今回ご紹介するのはアポキルや複数の種類の抗生剤を使用したにもかかわらず、症状の改善が得られなかったミニチュアシュナウザーの症例です🐶

【症例】

ミニチュアシュナウザー、2歳齢、避妊メス

【症状】

生後1歳くらいから度々外耳炎を繰り返していた。⇦ポイントです!

生後2歳前後からお腹をよく舐めるようになった。この時からアポキルを処方されるようになり、内服している間は痒みが治まっていた。その後も痒みが出るたびにアポキルをもらっていた。

当院を受診する3ヶ月前から痒みがどんどん悪化し、毎日のアポキル投与、複数種類の抗生剤を処方されたが改善はしなかった。

写真では四肢や胸〜お腹にかけて、赤みやフケが集中していることがわかります。皮膚も皮脂でベタつきがあり、テカテカしていますね。

シャンプーやデイリーケアをしやすくするために胸からお腹にかけて、毛を刈りました。

【診断】

今回のようにもともと皮膚の症状がコントロールできていた症例が悪化してくる場合、二次感染を起こしていることをまずは疑う必要があります。そのため、基本となる皮膚検査が大事なんですね。

検査の結果、皮膚の上でマラセチアが大量に増殖していることがわかりました。アポキルはアトピー性皮膚炎の痒みを抑え込む力はありますが、感染による痒みを抑える力は強くありません。マラセチアやブドウ球菌などの常在菌が増殖し、皮膚症状が悪化している場合にはそれぞれに対応した治療が必要となります。

皮膚の症状や外耳炎の初発時期も踏まえて今回の診断は「犬アトピー性皮膚炎を基礎としたマラセチアの増殖に伴う皮膚症状の悪化」としました。

【治療】

基礎にアトピー性皮膚炎があると考えたため、アポキルの服用は継続としました。またマラセチアの増殖は皮膚分泌の増加に影響を受けるため、皮脂のコントロールができるシャンプーを使用し、余分な皮脂が出てこないように毎日の保湿を行っていただきました。さらに皮膚炎を起こしているときは皮膚の栄養要求量が高まるため、サプリメントも併用していただくことになりました。

このように治療を行っていただき、2ヶ月経過した頃の姿がこちらです。

途中にトリミングをはさんだため、1枚目と2枚目の比較写真では変化が分かりにくくなっています💦3枚目の写真では胸から腹部にかけての赤みやフケが劇的に減っていることがお分かりいただけるかと思います。

ずっと安定していた皮膚病が急にコントロールできなくなる場合は、それまでなかった要因が関与している可能性が非常に高いです。

症状が悪化しているけど病院から処方されるお薬が変わらず、不安を感じていらっしゃる飼い主様は、一度ご相談いただければと思います!

当院HPには多数の症例報告を掲載していますので、ぜひご覧ください!

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