【皮膚科】ステロイドが効かないシーズーの脂漏性皮膚炎

  • 2023年7月10日
  • 最終更新日 2024年4月01日
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犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。

当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、西尾市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。

当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。

当院では遠方でご来院が難しい飼い主様向けにオンライン診療を行っています。

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今回は全身の痒みが原因で脱毛が進行してしまったシーズーの子をご紹介します🐶

かかりつけの病院ではステロイドの内服のみを処方されており、飲ませた後は少し痒みがおさまる程度でずっと安定していい状態を維持することができませんでした。

【症例】

シーズー、12歳齢、去勢オス

【症状】

もともと小さい頃から皮膚炎や外耳炎をあったそうです。当院を受診する1年ほど前から全身の赤みと脱毛が悪化し、かかりつけの病院では薬を処方されましたが、症状が安定することはありませんでした。

写真では、首や体全体、胸、お腹にかけて皮膚が赤くなり、毛が薄くなっています。特に首から胸にかけては慢性的な炎症の影響で皮膚が厚く変化してしまっています。

 

【診断】

今回は来院時の所見としては脂漏性皮膚炎を強く疑うものでした。そこにプラスして、犬種や病歴などを加味し、もともとは犬アトピー性皮膚炎を持っていたところに脂漏性皮膚炎を併発しているものと考えました。

【治療】

犬アトピー性皮膚炎の最も抑えるべきポイントは「痒み」です。今回は全身の炎症がかなり強かったため、かかりつけの病院でも処方されていたステロイドの投薬を継続することにしました。

ただこれだけでは何も変化がありません。そのため、以下のように治療を追加しました。

・症状の強い部分(首、胸)には塗り薬を使用

・毎日数回の保湿剤の使用

・週1回の薬浴と自宅でのシャンプー

・皮膚バリア機能を高めるためのサプリメントと腸内環境を整えるためのサプリメントの使用

・栄養バランスの取れたフードへの変更

これだけの治療プランを組ませていただき、治療をスタートしました。

治療開始後、3ヶ月で以下のような変化が見られました。

皮膚の赤みが劇的に改善し、毛量が増えていることがお分かりいただけると思います。現在は副作用の観点からステロイドを中止し、アポキルを痒みがある時だけ使用する頓服にしています。

シャンプーや保湿、サプリメントといったスキンケアは継続していただいていますがお薬への依存はできる限り減らせています!

 

当院では、皮膚病用のオリジナルシャンプーを開発し、皮膚病治療を実施しています。

 

また今回のような皮膚炎やアトピーを持つわんちゃんでは腸内細菌バランスが崩れていることがわかっています。これらのバランスを調整することで全身の免疫環境を整えることができるため、こちらの乳酸菌サプリメントもおすすめです。

 

当院では皮膚病治療のセカンドオピニオンをご希望の飼い主様向けに特別診療を実施しています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。

 

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これまで治療した子たちをインスタグラムでも紹介しています!ぜひご覧ください!

 

 

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