【皮膚科】柴犬の重度アトピー性皮膚炎|なんよう動物病院・犬猫スキンクリニック|愛知県知立市

  • 2024年1月5日
  • 最終更新日 2024年4月01日
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犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。

当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。

当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。

当院では遠方でご来院が難しい飼い主様向けにオンライン診療を行っています。

オンライン診療をご希望の方は下のバナーから詳細をご確認ください。

今回は重度の犬アトピー性皮膚炎で治療がうまくいかず、顔の毛がほとんどなくなってしまった柴犬をご紹介します。

【症例】

柴犬、13歳齢、避妊メス

【これまでの経過】

⚫︎5歳ごろから続く耳と皮膚の痒み

⚫︎年中かゆみがある

⚫︎かかりつけの病院ではステロイドが処方されるだけ

 

こちらから初診時の様子をご覧ください。

【診断のポイント】

今回は当院を受診するまでの病歴や皮膚科検査の結果から「犬アトピー性皮膚炎」の可能性が高いと判断しました。

脇から胸にかけての部分、足先についてはアトピーの治療をしっかり行うことでケアができそうですが、顔を最も酷く掻いていたのは、重度の外耳炎も併発していて耳の状態が非常に悪かったためです。

当院では耳の中を細かく観察できるビデオオトスコープを導入しているため、体のケアと同時に外耳炎の治療も進めることになりました。

【治療】

アトピー性皮膚炎が基礎にあると考えため、痒み止めとしてアポキルを選択し、過剰に働いている腸内免疫を調整するサプリメントを併用していただきました。

皮膚炎を緩和しアポキルの量を減らせるように脂肪酸を豊富に含んだサプリメントも使用しました。

柴犬やフレンチブルドッグでは小さな痒みに対しても強い掻爬行動で反応してしまうような神経過敏な一面があります。この子も診察室の中で異常なほど顔の周囲を掻きむしっていたため、治療の初期のみ精神安定を促すお薬を併用することにしました。

実際の治療プランは以下のように計画しました。

 

✅アポキルでの痒みのコントロールを継続

✅痒みの知覚レベルをコントロールするお薬の併用

✅皮脂量を調整するためのサプリメントと腸内環境を整えるためのサプリメントの使用

✅毎日朝晩の保湿剤の使用

✅耳の汚れが出なくなるまで毎週耳の中を洗浄

✅週1回の洗浄からスタート→症状が落ち着いてきたら2週間に1回の洗浄

 

このような治療プランを組ませていただき、治療をスタートしました。

治療開始後、3ヶ月で以下のような変化が見られました。

これまで数年間悩んでいた皮膚炎はたった数ヶ月でここまで改善させることもできます。

今回は耳の治療を同時に行ったことがとても重要なポイントで、耳の痒みから顔を掻いてしまったりストレスで足先を舐めてしまうこともあります。そのため、皮膚炎があるときは耳の中もチェックすることが大切です。

 

現在はアポキルを2日に1回に減らし、サプリメントと2週間に1回のシャンプーで状態の維持ができています。痒みの知覚を下げるお薬はもう使っていません。

当院で治療する際に使用しているものは一般的な動物病院で使用できるものと大きな違いはありませんが、使い方にコツがあり、これほど大きな治療効果の差が生まれます。

現在の治療で十分な効果が出ていないと感じられている飼い主様は一度、ご相談いただければと思います。

 

当院では、皮膚病用のオリジナルシャンプーを開発し、皮膚病治療を実施しています。

 

今回ご紹介した柴さんでも3つのケアアイテムを活用しました。

毎回の洗浄では、3つのアイテムを使用しています。

・オイルで皮脂と汚れ落とし

・シャンプーで皮膚への刺激の少ない洗浄

・リンスで洗浄後の保湿

 

また今回のような皮膚炎やアトピーを持つわんちゃんでは腸内細菌バランスが崩れていることがわかっています。これらのバランスを調整することで全身の免疫環境を整えることができるため、こちらの乳酸菌サプリメントもおすすめです。

 

当院では皮膚病治療のセカンドオピニオンをご希望の飼い主様向けに特別診療を実施しています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。

 

以下のリンクから直接ご予約をお取りいただくことも可能です。

 

これまで治療した子たちをインスタグラムでも紹介しています!ぜひご覧ください!

 

 

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