犬と猫の痒みや脱毛など、一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。
当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。
当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。
当院では遠方(愛知、岐阜、三重、静岡西部以外)でご来院が難しい飼い主様向けにオンライン特別診療を行っています。
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今回は非常に強い痒みがあり、積極的な投薬治療とサプリメント、スキンケアを行った結果、短期間で発毛まで至ることができた症例をご紹介します。
トイプードル、6歳齢、去勢オス
2年ほど前から痒みとかさぶたが目立つようになり、近くの病院でステロイドと抗生剤を処方されていたが、効果がなくなってきてしまった。
お灸と漢方による東洋医学でも治療を行なったが、効果が見られなかった。
★それでは、こちらから初診時の様子をご覧ください。
首から前足、胸、お腹にかけて、かなりの広範囲に脱毛が広がってしまっていることがわかります。
また「苔癬化」と言って皮膚が象のように厚くなってしまっています。
【診断のポイント】
皮膚科検査と症状の出方から「アトピー性皮膚炎」とそれに続発した「マラセチア皮膚炎」と診断しました。
マラセチアは皮膚に常在する菌ですが、皮膚のコンディションが悪化すると増えてしまい皮膚炎を悪化させます。アトピー性皮膚炎ではおよそ40%の症例でマラセチア皮膚炎を併発すると言われています。
皮膚のベタつきと炎症によるフケがかなり重度だったため、初期治療として飲み薬に加えて塗り薬を毎日しっかり使っていただきました。また症状が緩和してきてからは、サプリメントと保湿剤を用いて皮膚のコンディショニングを中心の治療に切り替えています。
治療開始から2ヶ月が経過した時の写真がこちらです。
自分で掻きこわしていた部分からは毛が生えてきており、症状が落ち着いてきていることがわかりますね。
トイプードルのこのような症状はとても多くみますが、基本的に飲み薬のみでスキンケアができていないことがほとんどです。
もともとは皮膚の炎症による痒みがメインですが、経過が長くなると皮膚のベタつきやフケが出てきてしまい、こちらも一緒にケアをしていかないと管理することは難しくなります。
当院ではこのような症例に対して、オリジナルのスキンケアセットで対応していますので、参考にしてみてください。
同じようにトイプードルの痒みや脱毛で悩まれている飼い主様は、ぜひ当院までご相談ください。
当院では、痒みや脱毛で悩むわんちゃんに対して、クレンジング、シャンプー、1st保湿、2nd保湿+毎日のケアを行うことで投薬だけでない治療をご提案しています。
今回の症例でもオイルを使った皮脂落とし、抗菌シャンプーでの洗浄、洗浄後の保湿、タオルドライ後と毎日の保湿を取り組んでいただきました。
当院では皮膚病治療のセカンドオピニオンをご希望の飼い主様向けに特別診療を実施しています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。
これまで治療した子たちをインスタグラムでも紹介しています!ぜひご覧ください!