【皮膚科】スタンダードプードルの脂腺炎治療|なんよう動物病院・犬猫スキンクリニック|愛知県知立市

  • 2024年2月11日
  • 最終更新日 2024年4月01日
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犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。

当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。

当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。

当院では遠方でご来院が難しい飼い主様向けにオンライン診療を行っています。

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今回は全身の脱毛やフケがあり、他院にて抗生剤やサプリメントを処方されるも大きな改善が見られず、当院を受診された症例をご紹介します。

【症例】

スタンダードプードル、3歳齢、去勢オス

【これまでの経過】

⚫︎2歳ごろから背中や腰に脱毛が見られるようになった。

⚫︎毛艶が悪く、シャンプーをしてもすぐにバサバサになってしまう。

 

それでは、こちらから初診時の様子をご覧ください。

足先や尻尾、太ももの毛が薄くなり、地肌が見えてしまっています。写真ではわかりにくいですが、分厚く硬いフケがこびりついており、剥がそうとすると出血してしまいます。

【診断のポイント】

今回は症状や犬種からおおよその診断はできましたが、確定診断のために皮膚の病理検査をさせていただき、「肉芽腫性脂腺炎」と診断しました。

脂腺炎では甲状腺機能低下症がよく併発しますが、今回は検査の結果ホルモンの異常は見られませんでした。

【治療】

肉芽腫性脂腺炎は免疫細胞により皮脂腺が攻撃されて、分泌腺が消失してしまいます。その結果、皮脂が出なくなりフケが出たり、被毛の質が悪化、脱毛などの症状が出てきます。

免疫細胞の抑制が治療のメインとなるため、お薬での対応が中心となります。

実際の治療プランは以下のように計画しました。

 

✅皮膚の免疫細胞を抑えるための免疫抑制剤

✅皮膚の角化を正常化するためのビタミン剤

✅皮脂の代わりとなる皮膜成分の保湿

 

このような治療プランを組ませていただき、治療をスタートしました。

治療開始後、半年で以下のような変化が見られました。

皮膚の免疫の暴走がコントロールできたことで皮脂の分泌が正常化し、毛の質が戻ってきています。それの伴って、毛量も元通りになりモコモコのプードルの姿になりました!

免疫抑制剤はステロイドをはじめ、多くの種類がありますが脂腺炎に効果のあるお薬は限られます。

その中でコストなどを踏まえて治療プランを考えていく必要があります。

脂腺炎は秋田犬やスタンダードプードルに多い病気ですが、治療のメインが免疫抑制剤となる関係で治療が高額になってしまうことが多いです。

治療を始めて症状が改善しても投薬を中止すると悪化することが多く、生涯の投薬が必要となるケースがほとんどです。

プードルや秋田犬の同じような症状で治療がうまくいってないなと感じられている方、同じような症状でお困りの飼い主様は一度、当院までご相談ください!

お知らせ

当院では、皮膚病用のオリジナルシャンプー・サプリメントを開発し、皮膚病治療を実施しています。

 

 

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