犬と猫の痒みや脱毛などで一般的な治療で改善しない難治性の症例の診断・治療に力を入れている愛知県のなんよう動物病院です。
当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、西尾市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。
当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。
当院では遠方でご来院が難しい飼い主様向けにオンライン診療を行っています。
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今回は全身のフケと非常に強い痒みのお悩みで来院されたトイプードルの子をご紹介します🐶
かかりつけの病院ではステロイドや抗生剤、抗真菌剤など様々な薬を処方されていましたが、改善はしなかったそうです。
トイプードル、11歳齢、去勢オス
10歳を過ぎた頃から全身のフケが増え始め、どんどん痒みが強くなっていったそうです。
写真では全身の広範囲に舐め壊し、掻きこわしの影響で脱毛が広がっています。また皮膚には白色の細かいフケが大量に付着していることがわかります。
今回はフケが非常に重度の症状として目立っており、そこに痒みを伴っていました。フケや脱毛がある部分には皮膚の赤みがあり、炎症を起こしていることがわかります。
皮膚の検査では、皮膚の上の細菌やマラセチアが非常に増殖しており、二次感染も痒みを悪化させている要因と考えられました。
この症例では根本に「脂漏性皮膚炎」があり、この影響で皮膚の環境が悪化したため、皮膚の上の常在菌の過剰な増殖を引き起こしていると判断しました。
膿皮症は皮膚の上で増えている菌をどのように減らしていくかを考えるのが重要です。今回はワンちゃんの性格が非常に凶暴だったため、院内での薬浴ができずご自宅でのシャンプーを行っていただくことになりました。
またアトピー性皮膚炎が基礎にあると考えていたため、腸内免疫を調整するサプリメントも併用していただきました。
脂漏性皮膚炎の治療のポイントは「いかに皮脂の量をコントロール」するかにあります。今回はご自宅でのシャンプーの他、病院での薬浴をフル活用してフケの量と皮脂をコントロールしました。
また皮膚の炎症を抑え込むために初期はステロイドを使用し、徐々に免疫抑制剤へ投薬内容をチェンジしていきました。
実際の治療プランは以下のように計画しました。
・皮膚症状に合わせて内服薬をステロイドから免疫抑制剤へ変更、減薬
・毎日数回の保湿剤の使用
・高頻度の薬浴と自宅でのシャンプー → 改善後は週1回の洗浄
・皮脂量を調整するためのサプリメントと腸内環境を整えるためのサプリメントの使用
・栄養バランスの取れたフードへの変更
これだけの治療プランを組ませていただき、治療をスタートしました。
治療開始後、4ヶ月で以下のような変化が見られました。
毛量が劇的に増えており、毛の影響でわかりにくいですが皮膚の赤みやフケの量も格段に減りました。
今でも暑い時期や季節によっては症状が一時的に悪化することはありますが、シャンプーの頻度や頓服薬の併用でそれ以上悪くならないようにケアをしています
当院では、皮膚病用のオリジナルシャンプーを開発し、皮膚病治療を実施しています。
また今回のような皮膚炎やアトピーを持つわんちゃんでは腸内細菌バランスが崩れていることがわかっています。これらのバランスを調整することで全身の免疫環境を整えることができるため、こちらの乳酸菌サプリメントもおすすめです。
当院では皮膚病治療のセカンドオピニオンをご希望の飼い主様向けに特別診療を実施しています。詳細はこちらのサイトをご覧ください。
これまで治療した子たちをインスタグラムでも紹介しています!ぜひご覧ください!
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