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こんにちは!犬猫の皮膚と耳の病気の治療に力を入れているなんよう動物病院の鈴木です。
当院は愛知県のほぼ中央、知立市にありますが刈谷市、安城市、豊田市、岡崎市など近隣の市町村だけでなく、名古屋市、日進市、半田市、大府市、東海市、蒲郡市、豊橋市など県内の各地から多くの患者様にご来院いただいています。
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今回はわんちゃんの体に脱毛・毛が抜けるといった症状が出た時にどのような原因が考えられるのか、またその治療方法について、解説していきます。よくある皮膚病から珍しい皮膚病、痒みを伴うものと伴わないものなど様々な種類の皮膚病がありますので、ぜひ参考にしてみてください!
まずはあなたのお家のわんちゃんがどの症状に近いか、選んでみてください。
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犬の体の毛が少なくなるのは、大きく分けると以下のようになります。
・自分で舐めていないけど、毛が抜けていく
・自分で舐めることで、毛が折れて抜けていく
・舐めていないけど、一度毛が抜けると新しい毛が生えてこない
・舐めていないけど、生えた毛がどんどん折れてしまう
今回はこれらの脱毛を「痒みがある場合」「痒みがない場合」に分けて、説明していきます!
<脱毛・毛が抜ける症状を引き起こす皮膚病の紹介>
✅痒みを伴うことがある皮膚病
膿皮症
膿皮症は、主にブドウ球菌による皮膚の細菌感染症です。膿皮症ではまず赤いブツブツが皮膚にできます。その後、菌が増殖すると白っぽいというニキビのような見た目(膿疱と言います)に変化します。さらに膿皮症が進行すると膿疱が破れて辺縁のみが残り、表皮小環と呼ばれる状態になります。特に毛穴に感染するタイプの膿皮症では、体の反応として感染している菌を毛と一緒に排除しようとする働きが起こるため、脱毛が見られるようになります。
診断には「膿疱」や「表皮小環」からサンプルを採取し、菌が増殖していることを顕微鏡で確認する必要があります。
治療は抗生剤の内服や塗り薬、シャンプーや保湿剤による皮膚のスキンケアなどが有効です。
膿皮症に関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
マラセチア皮膚炎
皮脂の分泌が増えることで、皮脂を餌にするマラセチアが過剰に増殖し炎症が悪化していく皮膚病です。初期の段階では皮膚は赤みがあるだけですが、慢性化すると皮膚が黒くなり象のようなゴワゴワした分厚い皮膚に変化していきます。特に痒みが強い部分については、舐めたり掻きこわしたりすることにより、毛が抜けて、脱毛が見られるようになります。
マラセチア皮膚炎の診断は触った時のベタつきや特有の体臭以外に、皮膚科検査で実際にマラセチアが増殖していることを確認することが大切です。マラセチアが多ければ多いほど痒みや炎症が強くなる傾向にあるため、マラセチアをいかに減らしていくかが、治療のポイントになります。
マラセチア皮膚炎の治療のメインはスキンケアです。シャンプーやクレンジングを使ってマラセチアの餌となる余分な皮脂を落とし、サプリメントやスポット剤を使って綺麗な皮脂を補ってあげることが重要です。また、皮膚の炎症や痒みが強い場合には、ステロイドや免疫抑制剤を用いて効率的に皮膚の炎症を抑え込むことで、短期間で改善に持っていくことも可能です。
マラセチア皮膚炎に関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
ニキビダニ症
ニキビダニは哺乳動物の皮膚に常在しており、普段は悪さをすることはありません。動物側の免疫力の低下など条件が揃った時に過剰に増殖し、皮膚症状の原因となります。ニキビダニは主に毛穴の中に寄生するため、毛穴を中心とする皮膚の変化がよくみられます。脱毛や皮膚が黒くなった変化が毛穴に一致してみられる場合、ニキビダニの可能性が高くなります。体は毛穴にいるニキビダニを除去しようとするために毛を脱落させます。これが脱毛に繋がります。
ニキビダニ症の診断は毛を抜いたり(毛検査)、皮膚を擦ったりして(皮膚搔爬検査)ニキビダニが過剰に増殖していることを確認する必要があります。しかし、これらの検査を実施してもニキビダニが検出できないこともあります(ニキビダニの種類によっては毛穴ではなく、皮膚の角層中心に寄生していることもあるため)。その場合はニキビダニ症の典型的な皮膚症状が出ている場所から皮膚を採材して検査をしなければいけません。
治療は毛包洗浄効果のあるシャンプーを使用して毛穴のクレンジングを行うと効果的です。また近年ではノミダニ駆虫薬にニキビダニに対する高い殺虫効果があることがわかってきており、普段使用する予防薬を用いて治療を行うことが可能となっています。
皮膚糸状菌症
皮膚糸状菌はペット以外、人にも感染する人獣共通の感染症です。感染はすでに皮膚糸状菌を持っている動物との接触や菌に汚染された環境中の被毛や埃などからの接触で成立します。皮膚に侵入した皮膚糸状菌に反応して、感染部では炎症が起こります。皮膚糸状菌は主に被毛に感染して増殖していくため、体はそれに反応して感染している被毛を脱落させようとします。この反応が脱毛につながり、毛が抜けるといった症状が出てきます。
診断にはウッド灯という特定波長の紫外線を出す機械を使って、菌が付着している被毛を光らせる手法が用いられます。その上で光っている毛を顕微鏡で確認することで皮膚糸状菌症を診断します。ただし、皮膚糸状菌の中にはウッド灯で光りにくい種類も存在するので、複数の検査の結果から総合的に判断します。
治療は内服薬が基本となりますが、皮膚糸状菌の治療に使用される抗真菌薬は肝臓に負荷をかけることがあります。そのため、使用前と使用中の肝酵素値のモニタリングが必要となります。感染が一部分のみの場合は塗り薬だけで完治することもあります。また、皮膚糸状菌は主に毛に感染しますので、感染している被毛とその周囲の毛を含めて、毛を刈ってしまうのも感染拡大を防ぐのに有効です。さらにご自宅のカーペットやソファ、普段使っているタオルなどを徹底的に洗浄、消毒することが重要です。
皮膚糸状菌症に関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
疥癬(ヒゼンダニ症)
ヒゼンダニは散歩中の公園や野山など、草木が多いところの葉の裏側に付着し動物が通過するのを待って感染します。お腹や耳、鼻先、肘や膝など全身の中でも毛が少ない部分にダニが噛み付くことで感染が成立します。ダニが感染すると非常に強い痒みを起こし、その部分を噛んだり、掻きこわしたりすることにより毛が抜けていき、脱毛が進んでいきます。
診断には脱毛しているところから皮膚の表面のフケなどを採取し、顕微鏡でダニを確認します。感染が成立していると成ダニの他、幼ダニや卵など多数のステージのダニを観察することができます。また飼い主様にも強い痒みが出ることがあるため、それも診断のヒントになります。
治療はダニの駆虫薬を使用します。市販されている駆虫薬では効果のないものが多く、動物病院で処方される「ヒゼンダニ」に駆虫効果のある予防薬を使用する必要があります。
皮膚食物有害反応(食物アレルギー)
食物アレルギーは、普段食べているものが原因で発症する疾患です。これまでは食物アレルギーと言われてきましたが、現在では食べ物による皮膚への反応を総称して「皮膚食物有害反応」と呼ばれることも多くなってきました。一般的に1歳未満で発症することが多いと言われています。タンパク質に反応して、症状を引き起こすことが知られていますが、フードを成形する時の油でも有害反応が出る可能性が指摘されています。
食物アレルギーは非常に強い痒みを引き起こすことが特徴的で下の写真のように顔の大部分の毛がなくなるくらいまで掻きこわしたり、擦り付けたりしてしまう事があります。
診断には食べているフードを変更する「除去食試験」が必要になります。これまで口にしたことのない材料で作られているフードを選ぶことが基本的なルールなですが、市販のプレミアムフードなどを食べている子や多数のおやつを食べている子は食べ物に使用されている原材料が多いため、食べたことのない材料のみで作られているフードを選ぶのは非常に困難です。その場合は分子量を小さく分解した低タンパク食やアミノ酸食への変更、食べてもアレルギーが出る可能性が低い食材を調べる検査を行うことになります。除去食試験の期間中は、できる限り口にするものは指定されたフードのみにする必要があります。当然、フィラリアなどの予防薬も試験期間中は皮膚に直接つけることができるスポットタイプに変更するべきでしょう。ただし、おやつなどは除去食試験で使用しているフードと同じ原材料で作られたものであれば、食べてもOKな場合もあります。
犬アトピー性皮膚炎
犬アトピー性皮膚炎は環境アレルゲンや食物アレルゲン、寄生虫などに対する炎症と痒みを主体とする皮膚疾患です。犬アトピー性皮膚炎には好発犬種があり、国内では柴犬やシー・ズー、フレンチブルドッグ、ラブラドールレトリバー、パグなどでよく見られます。犬アトピー性皮膚炎は、アレルゲンに対する抗体が作られやすい体質と外部から皮膚の内側を守る皮膚バリア機能の低下が重なることで発症します。
症状が出たばかりの急性期では、軽い痒みと赤み、ぶつぶつなどの皮疹が主体となります。痒みが出やすい眼や口の周り、手や足先、脇、お腹などを舐めたり掻いたりすることで脱毛していきます。
犬アトピー性皮膚炎の治療には痒みを止めるための内服薬が汎用されています。それ以外にも弱った皮膚バリアを補修するためにサプリメントや日々の保湿、フードでの栄養補給、適切なシャンプーや入浴剤の使用といったスキンケアを投薬と並行して行い、総合的にケアをしていく事が大切です。
犬アトピー性皮膚炎に関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
✅痒みを伴わないことが多い皮膚病
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は脳の一部もしくは甲状腺に異常があり、甲状腺ホルモンの血中濃度が低下することで起こります。鼻筋や横腹、陰部周囲、尾部などに脱毛や色素沈着、ふけ、ベタつきといった皮膚症状が見られることがあります。また皮膚バリア機能の低下により、膿皮症やマラセチア皮膚炎、ニキビダニ症などの二次的な感染症を併発していることがあります。さらに皮膚症状以外の全身症状として、体重増加、元気がない、食欲低下、高脂血症などが見られることがあります。
診断には上記のような症状があることを確認し、血液検査で甲状腺ホルモンが実際に減少していることを測定すると良いでしょう。
治療は甲状腺ホルモン剤を投薬し、血中のホルモン濃度を上昇させます。体重や食欲などは投薬を開始して1ヶ月以内で変化が見られることが多いですが、皮膚症状は投薬から3〜6ヶ月ほどして変化してくるため、時間をかけて経過を観察していく必要があります。
甲状腺機能低下症に関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は体内で分泌されるステロイドが増加し発症する疾患です。副腎から分泌されるステロイドが増加することで発症する自然発生型と、外から投与されるステロイド(内服薬や塗り薬など)が関与する医原性型があり、自然発生型は稀で医原性型の方が多いとされています。
副腎皮質機能亢進症の皮膚症状には、左右対称性の脱毛、毛穴のぶつぶつ、皮膚の菲薄化、石灰沈着(皮膚が硬くなりゴツゴツしてくる)などがあります。また副腎皮質機能亢進症は全身症状の方が目立つことがあり、多飲多尿、食欲増加、パンティング、腹囲膨満などが見られます。
診断には血液検査でのホルモン測定と、エコー検査で副腎のサイズを確認することが必要となります。
治療は医原性クッシングであれば、ステロイドを休薬することで症状は改善していくでしょう。自然発生型の副腎皮質機能亢進症の場合は、内服治療によるステロイドホルモンの合成抑制が一般的です。投薬開始から皮膚症状に改善が見られるようになるには、平均で3〜6ヶ月ほどかかります。ステロイドホルモンを抑制する治療は逆に抑制がかかりすぎると命に関わることもありますので、治療中は必ずこまめに病院を受診し、血液検査をしてもらいましょう。
副腎皮質機能亢進症に関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
性ホルモン失調症
性ホルモン失調は未去勢・未避妊の犬猫で発生する疾患です。オスでは、睾丸腫瘍による男性ホルモンの過剰分泌、メスでは卵巣の機能異常による女性ホルモンの過剰分泌が原因となります。
首、太もも、耳、腰、腹部、会陰部などに脱毛が見られることがあります。また皮膚以外の症状として性ホルモンの過剰分泌からくる発情周期の乱れや消失、乳頭の腫大、睾丸や前立腺の腫大などが見られます。
治療は避妊・去勢手術を行うことです。治療効果は3〜6ヶ月ほど時間をおいてから判定します。
アロペシアX(毛周期停止)
アロペシアXは、昔はポメラニアンによくみられる脱毛症だったので、「ポメ脱」と言われていました。現在ではトイプードルやポメラニアン、シベリアンハスキーなどでよく見られる痒みを伴わない脱毛症です。脱毛は太ももの裏側、尾部、首などから始まり、徐々に頭部と手足を除くほぼ全身の毛が抜けていき、拡大します。脱毛の他に毛質が乾燥した柔軟性のないものに変化することもあります。皮膚はドライぎみで脱毛以外に皮膚が黒ずんでくることがあります。診断は他の痒みのない皮膚疾患の除外です。血液検査や画像診断を行いホルモン異常を中心に鑑別していきます。また皮膚病理検査を行った部分や皮膚炎を起こした部位にのみ発毛を認めることがあり、これは他の内分泌疾患に関連した脱毛症では見られない現象です。
内服薬やサプリメント、入浴やフードの変更と様々な治療法が試されていますが、まだ特効薬的な治療法は確立されていません。いろいろなパターンの治療法を試して、その子その子に合っているものを見つけていく必要があります。
アロペシアXに関してより詳しく知りたい方はこちらのページからご覧ください。
パターン脱毛症
パターン脱毛症は一般的には生後半年〜1年ほどで発症すると言われている脱毛症です。ペットショップやブリーダーから迎えられた時点で脱毛している症例もいて、その場合は飼い主さんが脱毛症と認識していないケースも多々あります。
パターン脱毛症の好発部位は耳、首、腹部、尾部です。最もよく見られる好発犬種はミニチュアダックスフンドで、そのほかにチワワ、ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンド、ボストンテリアなどに発生すると言われています。
診断は毛を抜いて毛根部分の形を確認する検査と皮膚病理検査を合わせて行います。
パターン脱毛症についてはアロペシアXと同様に未だ確立していませんが、体内リズムを調整する薬で発毛が認められた報告があります。
淡色被毛脱毛症(カラーダイリューション)
淡色被毛脱毛症は、ブルーやフォーンといった淡い毛色の部分の被毛だけが脱毛していく遺伝性の皮膚病です。詳しくは脱毛しているのではなく毛が折れやすくなっており、毛は生えてくるのですが外からの摩擦やわずかな刺激により簡単に毛が折れてしまうため、毛が抜けていっているように見えます。
淡色被毛脱毛症の症例では、皮膚へのダメージからブドウ球菌の増殖による膿皮症が併発していることがあります。そのため、膿皮症の治療も並行して行う必要があります。
淡色被毛脱毛症では根本的な治療法はなく、症状を緩和するために極力刺激を与えないことが重要となります。具体的にはシャンプーではなく入浴のみにしたり、擦れを少なくするために服を着せてあげたりすると良いでしょう。
こちらもパターン脱毛症と同様に、体内リズムを調整する薬を通常よりも多い量で使用すると発毛したという症例が報告されていますので、試してみるのもいいかもしれません。
黒色被毛形成異常症
黒色被毛形成異常症は、2色以上の毛色を持つ(ブラックタンなど)犬の黒色の毛だけが抜けていく遺伝性の皮膚病です。淡色被毛脱毛症同様に実際は抜けているわけではなく、被毛が折れやすくなっているために毛は生えてくるのですが、伸びる前に折れてしまうために抜けているように見えています。
黒色被毛形成異常症では、毛包内で毛が折れると毛穴にダメージが入ることで、毛包炎を起こしやすくなります。毛包炎は菌の感染につながることもあり、黒色被毛形成異常症自体の毛が折れてしまうことに加え、毛包炎による脱毛も加わり、どんどん毛が抜けていってしまうこともありますので、感染に対する対策も必須となります。
現在、根本的な治療法は確立されておらず、皮膚への負担を減らすために入浴や保湿といったスキンケアを中心にご提案をする事が多くなっています。
血行不良・虚血
皮膚の栄養供給や保温は主に血管を介して行われています。また皆さんもご存知の通り、血液には酸素を運搬するという重要な役割がり、この酸素が足りなくなると脱毛が起こると言われています。特に耳の先端や四肢の先端、尾など血管が細くなっていく部分に発症しやすいと言われています。軽度の虚血であれば脱毛のみがみられますが、重度の虚血になると皮膚が脱落し、出血したり穴が空いたようになってしまうこともあります。
心因性脱毛症
心因性脱毛症はストレスにより体を舐めてしまうことで脱毛がみられるようになります。よくアレルギーとの分け方を聞かれますが、アレルギーでは左右対称に症状が出ることが多く、心因性脱毛症は片側だけに症状が出ると言われています。
また心因性脱毛症の原因となるストレスには大きく分けて2種類があり、精神的ストレスと身体的ストレスがあります。精神的ストレスは、居住環境の変化や家族構成の変化、新しい動物を迎え入れたとき、フードやトイレが気に入らないなどその子の心の問題が大きく関わります。一方、身体的ストレスは体の違和感や痛みから起こります。関節炎や膀胱炎、ヘルニア、便秘などで体の違和感があるところを舐めたり噛んだりして、脱毛が起こります。
栄養不良、妊娠・授乳期など
毛の成長にはタンパク質、ビタミン、亜鉛、脂肪酸などの多数の栄養素が必要です。タンパク質は毛の主成分であるケラチンの材料となりますし、ビタミンや亜鉛は被毛の増殖を促進する効果があります。栄養バランスが欠けたフードを食べていたり、妊娠で赤ちゃんに栄養を送っていると体の栄養バランスに偏りが出てしまい、脱毛症につながることがあります。
換毛期による脱毛
基本的に犬の毛は毎日生え変わっていますが、春と秋に換毛期がある犬種はそれが特に顕著となる事があります。ポメラニアンやハスキーなどは換毛期にごっそり毛が抜け替わりますので、抜け毛があまりに多い場合はブラッシングの回数を増やすなどして対応しましょう。
今回は毛が抜ける・脱毛が拡大するといった症状がある時にどんな病気の可能性があるのか、またどのような治療法があるのかをまとめてみました。
「毛が抜ける」と言っても感染症やホルモン異常、遺伝性の疾患など一般的によく診断される皮膚病から通常の病院では1年間でも数件しか診察しないような皮膚病もあります。
毛が抜ける原因は多数の鑑別すべき候補があり、その見た目からある程度は絞り込む事ができますが、慣れていないと最初の絞り込みも難しいです。いつもと違う様子があれば皮膚科を得意とする動物病院へ連れて行ってあげましょう!
当院では年間1500症例以上の皮膚病に悩むワンちゃん、ねこちゃんのセカンドオピニオンでご来院いただいております。これらの豊富な経験から同じような見た目の皮膚病であっても、経過や痒みの程度、お薬に対する反応性などを総合的に判断してより的確な診断が下せています。当院では皮膚科初診時には1時間から1時間半ほどの診察予約を設け、問診〜身体検査〜臨床検査〜治療のご説明までをゆっくり時間をかけて行えるようにしています。
皮膚病の治療は他の疾患に比べ、症状の改善までに時間がかかることが多い診療科です。何年も治療がうまくいかずにくすぶっていた症状がすぐに良くなることは稀で、改善まで数ヶ月かかることもあります。初回の診察で十分な時間をかけてお話をお聞きし、身体検査と皮膚科検査などの各種検査を漏らさずに実施することで、適切な治療法を早期にご提案し改善までの期間を短くすることが可能となっています。
今回ご紹介したような症状でお困りの飼い主様は一度、当院までご相談ください!
院長の鈴木がお送りしました!
当院では皮膚科に特化した診療を行っています。診療をご検討されている飼い主様は以下のサイトをご覧ください。
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